富山県民は勉強が好きで、一生懸命!
立川志の輔、柴田理恵、西村雅彦、室井滋、風吹ジュン、宮嶋泰子の出身県・富山は、前回取り上げた石川県の東隣にあります。
誰もが毎日のように手を触れるジッパーの世界最大メーカー「YKK」の創業者も富山県出身。──こう書くと、なんだか親しみが湧いてきませんか?
日本海に面しているので、魚はおいしいですし、春のホタルイカも有名です。でも、県としては比較的“地味”なイメージがあります。
富山県は江戸時代、加賀藩(石川県)の支藩で、自前の殿様がいませんでした。いうならば“植民地”のような状態だったのです。
一生懸命田んぼを耕して米を作っても、本家(加賀)の殿様に年貢としてごっそり持っていかれてしまう悲哀をイヤというほど味わいました。
だからといって不平・不満も表に出せず、黙々と農作業に精を出すしかありませんでした。
冬ともなれば大変な雪が降りますし、春になるとそれが溶け、あちこちで洪水が。人々はその後始末に追われ、体を休める暇などまったくなかったにちがいありません。
となると、加賀藩(石川県)のように、文化や芸術が発展する余裕もなさそうです。その代わり、だれもが皆、忍耐強い働き者になりました。
また、勉強好きなのも富山の人たちに共通する傾向です。
でも、それがいまとなっては、全国でも指折りの豊かさを生み出しているのですから、歴史はわからないものです。富山県は福井県に次いで「幸福度」2位。とくに、住宅事情にかけてはどの県もかなわないほど恵まれています。
結婚するとき男性の側が家を持っていないと、不思議がられるほどですから、首都圏の人など驚いてしまうにちがいありません。コツコツ真面目に働く人が最後に勝つ──それを地で行っているようなところがあるのです。
恋も真面目ひと筋な富山県民
そんな富山県出身の人は、恋も真面目ひと筋。出来心だろうが、魔が差してのことだろうが、浮気など、絶対に許してくれません。
また、妙なテクニックに訴えたりすると、かえって不信を抱かれそうです。恋は遊びというより、結婚に向けて当然通過しなければならない道筋なのです。
そこで問われるのはひたむきさ、真剣さ。根は遊び好きだったとしても、仕事だけはきちんとする──富山県の人にアプローチするにはそれが出発点になるでしょう。
といって、堅物ということではないので、念のため。新しいものへの関心が強いのも富山人。基本を押さえた上で、新しくできたレストランやカフェでデートするのもよさそうです。意外と盛り上がるのではないでしょうか。
SEXも、おとなしくてコンサバティブなイメージが強いのですが、意外と積極的で大胆なところがあります。じっくり時間をかけてプレーするように心がけると、深い愛が確かめられそうです。
相性がいいのは京都、滋賀、奈良、東京、神奈川。勤勉なところと都会人的なセンスが富山県の人たちには心地よく感じられるのでしょう。
新潟、秋田、宮城、北海道、兵庫、愛媛、福岡などとも呼吸が合いやすいはず。
すぐ隣の岐阜、また静岡、埼玉、千葉、群馬とは可もなく不可もなしといった感じです。
逆に、懸命に努力してもなかなか波長の合わないのが石川県。過去の確執が災いしているのかもしれません。同じ北陸の福井もいまイチの感があります。長野、山梨、愛知、大阪、広島なども、富山の人を苦手にしている人が多いいといいます。
セックス&恋愛傾向まとめ
性格や傾向から見えてくる夜の県民性は…
- テクニックよりも従順さに興奮
- 意外と大胆な夜の獣
- 遊び人に冷めがち
- 相性がいい都道府県 京都
1950年、三重県生まれ、名古屋育ち。
1976年に東京大学文学部を卒業後、8年間の出版社勤務を経て、株式会社エディットハウスを設立、現在に至る。
●主な著書
新・出身県でわかる人の性格/踏んだら最後! 県民性の地雷原/新・不思議の国の信州人/北海道から沖縄まで 日本全国「ヨイショ」のツボほか多数。