自然とビジネスが共存する県、福島!
日本で3番目に面積が大きな県・福島。東京23区全体の22倍以上もあります。これだけ広いと、場所によって気質・性格に違いがあるのは十分想像できるのではないでしょうか。
実際、福島県は、太平洋に面したエリア(浜通り)、中央エリア(中通り)、そして新潟県に近い会津とその周辺のエリアと、大きく三つに分かれています。
それぞれ山地でへだてられているのですが、今のように交通が発達していなかった時代、お互いに行き来するのは大変で、江戸時代はほとんど交流がありませんでした。そのため、 それぞれの地域で独自の言葉や習慣がつちかわれ、人々のものの考え方や性格にも大きな違いが見られるようになりました。
浜通りは海に面しているだけにとても開放的、何よりあっさりしています。自然を相手にする漁業を生活の糧とする人が多かったので、これは当然でしょう。海が荒れれば漁には出られません。すべてお天道様まかせなのです。
また、中通りは江戸につながる街道が早くから整備されていたこともあって、新しいもの好き。
ビジネスセンスに長けている人も少なくないようです。
「正義感の強さ」はピカイチ!
しかし、 県民性という点で福島を代表するのは会津です。
いちばん奥まった位置にあり、交通も不便。冬ともなると雪に覆われ、周囲との交流も難しくなるので、いやおうなしに特別な雰囲気がはぐくまれていったのです。
しかも、江戸時代、会津藩が生まれたときの初代藩主=保科正之は徳川将軍家と血がつながっており、藩としての格が一段も二段も上と目されていました。それはずっとのちまで変わらず、幕末のときも会津藩は京都所司代という重要な役を仰せつかったりします。
その会津の人たちの気質をひと言でいうと、「ならぬことはならぬものです」という言葉に示されるように、正義感の強さにあります。道を踏み外したことは生理的に受け入れないので、恋愛についてもお堅いところがあります。遊び半分でベッドをともにするなどということは、基本、あり得ません。もし結婚前に妊娠が分かったりすれば、きっちりけじめをつけることになります。
でも、子育てとかしつけについては、祖父母など親族はもちろん、地域社会全体で面倒を見てくれるところもあるので、母親としては安心できるところがあります。
福島県民と相性がいいのは?
ただ、会津エリアは人口が多くありません。その意味で福島の中心はやはり中通りが、政治や経済、産業などすべての面で県をリードしています。気候もそれほど厳しくなく、東京とも近いため、都会化が進んでいます。あまり「東北」の匂いがしないのも特徴といえるでしょう
それだけに、他県との相性もさほど凸凹がありません。むしろ同じ県の中で、お堅い会津とはどうも呼吸が合わないという人がけっこういたりします。
会津と似てある種頑固な風土が特徴の青森(西武)や長野とも、ちょっと難しいかもしれません。また幕末期に対立した山口、鹿児島あたりも、思想的な違いがいまも根強く残っており、折り合いがよくなさそうです。
しかしそれ以外の件、東京、埼玉、千葉、神奈川はもちろん、地理的にはもっと近い茨城、栃木、群馬、新潟、宮城、山形、岩手、青森(東部)の人たちとはすぐ溶け込むことができるでしょう。
都会的なスマートさが福島の人たちのあこがれなので、そうしたニーズに応えるようにしてあげれば、スムーズな関係を築くことができるはずです。JR東日本のキャッチコピーではありませんが、「福島は、福の島」。仲よくすると、幸福のおすそ分けにあずかれる期待もありますよ。
セックス&恋愛傾向まとめ
性格や傾向から見えてくる夜の県民性は…
- 相手の快楽を考える、優しいプレイ上手
- 常に全力投球
- 本気さが見えないとお断り
- 相性がいい都道府県 岩手
1950年、三重県生まれ、名古屋育ち。
1976年に東京大学文学部を卒業後、8年間の出版社勤務を経て、株式会社エディットハウスを設立、現在に至る。
●主な著書
新・出身県でわかる人の性格/踏んだら最後! 県民性の地雷原/新・不思議の国の信州人/北海道から沖縄まで 日本全国「ヨイショ」のツボほか多数。