真面目で理論的な長野県民
最近(2013年10月)、中学校の部活の「朝練」を全面的に禁止することが決まった長野県。理由は単純明快、勉強に悪影響を与えるからだそうです。具体的には、疲れが残って午前中の授業に集中できない、午後の授業で居眠りしやすいなどの傾向が見られるということがあげられていました。
なるほど、理論としては正しいように思えます。ただ、それを実行するかどうかは別問題。
しかし、長野県の人はそうとわかれば、迷わず実行するのです。逆に、理屈に合わないことは、どんなにもっともらしく見えても受け入れようとしません。 そうした傾向が顕著に見られるせいか、この県には昔から、理屈屋さんが多いともいわれています。実際、名立たる学者がたくさん出ていますし、研究機関を置いている企業も少なくないようです。
また、生(き)真面目というのも、長野の県民性としてよく指摘されます。かならずしも四角四面というわけではないのですが、ジョークが通じないこともしばしば。そういわれれば、お笑いの世界にこの県出身の人はあまりいません。
「理論を大切にする」などというと、恋もなんだかつまらなさそうな印象を受けますが、そんなことはありません。だって、安心して付き合えるではないですか。道を踏み外すといったリスクも少なそうです。近ごろは“絶滅危惧種”とも思われる、昔ながらのお固い家庭に育った人にとってはとくに貴重な相手といえます。
ただ、ハプニング、アクシデントには弱いかもしれません。とっさのとき、じっくり考えようとするというと大げさですが、機転が利かないことがあるのです。でも、それはそれ。道理にかなったやり方に徹していけば、充実した恋が楽しめるのではないでしょうか。
SEXも根拠がないと進めない!?
SEXもその場の流れで…といったふうにはなかなか行きません。必然性というか、きちんとした“根拠”を確認しておかないと、簡単にベッドインということにはなりにくいところがあります。
ただ、プレー自体は盛り上がりそうです。長野県にかぎりませんが、冬の気候が厳しい地域の人たちは事に及ぶことが多いのでしょう。昭和30年代ごろまでは子だくさんの家庭が多かったようです。
信州出身の俳人・小林一茶が、60歳を過ぎてもなお、夜ごと妻を相手にしていたというのは有名な話です。江戸時代の60歳は、いまの時代でいうなら80歳。夫婦である以上SEXは当たり前──これも理論としてはまちがいありません。
長野県の人と相性がいい筆頭は大阪です。理論を現実でカバーしてくれるからです。なるほど、どんなにすぐれた理屈も、パワフルで説得力に満ちた現実にはかなわないように思えます。
福岡、広島、群馬、山梨といった押しの強い人の多い県もスムーズな関係が築けるでしょう。一方、おとなし目の人が多い青森、山形、新潟、栃木、岐阜、三重ともうまく行くのではないでしょうか。
東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、兵庫のように大きな都市を抱える県の人も、大きなトラブルになるようなことはなさそうです。
逆に、理論には理論でという傾向が強い佐賀、高知、山口、岡山、京都、石川、茨城とは些細なことで口論になったりする恐れがあります。ただ、京都や石川は“おとな”が多いので、それほど辛辣な事態になることはないでしょうが。
また、すぐ隣の静岡はどうかというと──。のんびり、おっとりしているため、長野に一方的に押し切られてしまう場面が多いかもしれません
セックス&恋愛傾向まとめ
性格や傾向から見えてくる夜の県民性は…
- ゆっくり濃厚キスに弱い
- 「好きだよ」は絶対言ってほしい
- 体位は1回につき2つまででいい
- 相性がいい都道府県 大阪
1950年、三重県生まれ、名古屋育ち。
1976年に東京大学文学部を卒業後、8年間の出版社勤務を経て、株式会社エディットハウスを設立、現在に至る。
●主な著書
新・出身県でわかる人の性格/踏んだら最後! 県民性の地雷原/新・不思議の国の信州人/北海道から沖縄まで 日本全国「ヨイショ」のツボほか多数。