あまり日本人っぽくない!?長崎県民
こんなことを書くと筆者の年齢がバレてしまいますが、「長崎」って、ご当地ソングがいっぱい出ている県だって、知っていましたか? 「長崎は今日も雨だった」とか「思案橋ブルース」に「長崎ブルース」……。もちろん、みんな演歌です(笑)。
でも、歌の舞台に取り上げられるのは、それだけドラマチック、ロマンチックな空気が流れていることでもあるので、長崎の人は鼻高々でしょう。
女性もやはりそんな雰囲気なのかなと、期待したくなっても不思議ではありません。
「カニは甲羅(こうら)に似せて穴を掘る」ということわざもあります。それからすると、長崎の女性も、ドラマチックでロマンチックな人が多いということになるのですが、現実はなかなかそうも行かないようです。男性も同じような傾向があるのですが、長崎県の人はとにかく自分を、また家族を大切にします。仕事のために自分や家族を犠牲にするのを、はっきり言って嫌います。これ、あまり日本人っぽくないですよね。
信仰心が強いのも長崎県人の特徴。江戸時代、多くの人が密かに信仰していたキリスト教だけでなく、仏教の信者も少なくありません。
でも、これには理由があります。長崎は日本のなかでは唯一、江戸時代も海外への窓口が開かれていたところです。この時代の日本は鎖国をしていたのですが、長崎だけが例外で、オランダや中国の船がしょっちゅう訪れていました。とくにオランダは、日本人からすれば別世界。考え方も、まるっきり違います。
夜は積極的!?ゆっくり楽しむ長崎県民
江戸時代までの日本人は、土曜日はもちろん、日曜日も働いていました。祭日などというのもありません。
休むのはお盆、秋のお祭り、元日だけです。 そういう暮らしが当たり前だと思っていた長崎の人たちにとって、週に1日休むオランダ人の風習はショックだったにちがいありません。
理由を聞くと、体を休め、家族と一緒に過ごすためだと。それを知った長崎の人たちも徐々に考え方を改めていったのでしょう。
恋も同じです。世間の枠にとらわれ窮屈な思いをするのではなく、自由な発想で相手と付き合おうとします。 といって、二股をかけるとか道ならぬ恋に走る人が多いわけではありません。とことん楽しみたいという思いが強いのです。結婚して子どもが生まれると、その情熱は家族にも向かいます。
恋人との逢瀬(おうせ)、夫と一緒に過ごすひととき、家族と楽しむ休日。どれも皆、大切にしますから、ある意味、日本の古い常識を超えています。
そんな長崎の女性と波長が合いやすいのはまず福岡。熊本、広島、兵庫、大阪、京都、神奈川、東京の男性とは価値観が近いので、楽しい恋人時代、結婚生活が送れそうです。香川、愛媛の男性と付き合っても、意外に楽しめるかもしれません。
夜は見かけに関係なく、けっこう積極的。「楽しむ」というのがいちばんなのですから、時間をかけようとしますし、舞台装置にもこだわるのではないでしょうか。片手間で済ませよとする不心得者の男性は、腰をすえてかかる必要があります。相手はなにせオランダ=ヨーロッパ仕込みなのですから。
2人で楽しむためならと知恵を絞り、工夫を凝(こ)らしてくれる男性は尊敬されます。逆に、妙に恥ずかしがったり欲望を抑え込んだりする男性に対しては、「私のこと、ホントに愛してくれてるのかしら」と疑いを抱いてしまいそうです。ただ、仕事で疲れているだってあるのですから、やさしい思いで接してあげるようにしてください。
セックス&恋愛傾向まとめ
性格や傾向から見えてくる夜の県民性は…
- 冒険心はピカイチ
- 愛撫はた~っぷりする
- ロマンチックな夜が大好き
- 相性がいい都道府県 福岡
1950年、三重県生まれ、名古屋育ち。
1976年に東京大学文学部を卒業後、8年間の出版社勤務を経て、株式会社エディットハウスを設立、現在に至る。
●主な著書
新・出身県でわかる人の性格/踏んだら最後! 県民性の地雷原/新・不思議の国の信州人/北海道から沖縄まで 日本全国「ヨイショ」のツボほか多数。