素直でお人好し、おとなしい性格の人が多い宮崎県民
宮崎県は江戸時代まで、「日向(ひゅうが)」の国と呼ばれていました。
名は体(たい)をあらわすといいますが、いつもお日さまに向かっていれば、明るい空気に包まれた風土が自然とつちかわれていきます。
しかも、九州でも南にあるので、平均気温は高い。とくに冬場は暖かく、宮崎県は静岡県と並び、コートなしで冬を過ごせるといいます。
降水量は日本一ですが、日照時間は全国で3位、快晴の日数もナンバーワン。
これほど気候に恵まれていると、何事にもあくせくしない、のんびりした気質がはぐくまれます。素直でお人好し、おとなしい性格の人が多いのも、そのせいでしょう。
実際、この地に生まれ育った人は、男女とも、人と争う、ライバルを押しのける、歯を食いしばってがんばるといった、“熱い”生き方とはなじみにくいところがあります。
いつだってクールでいられるので、恋も、最初から最後まで淡々とした感じで推移しそうです。駆け引きやテクニックの入り込む余地はほとんどありません。
なるようにしかならない、流れにまかせるのが一番──そんな考え方がハバを利かせてもいた仕方ないでしょう。もちろん、「フラットな恋のほうが楽でいいわ」といった考え方もあり得ます。
平和で安穏な日々を送れる地に生まれ育った宮崎県民のSEX
しかし、ドラマチックな展開やサプライズを望む人にとってはなんとも物足りません。ときには、道ならぬ恋に走ったりする人も出てきます。
離婚率が全国5位と、上位にあるのもそれが影響しているのでしょう。自然の流れですんなり結婚する一方で、離婚もあっさりというのが宮崎県人なのです。
当然、SEXでも同じような傾向が見られます。大胆なプレーやアクロバチックな体位は好まれません。
それこそ淡々と事を済ませようとするわけですから、エネルギーの消耗も少なそうです。
夫に物足りなさを感じても、それをストレートにぶつけたりはしません。妻の淡白な態度に不満を述べたりはしないでしょう。どちらも、対立するのがイヤだからです。
この県の方言に「よだきぃ」という言葉があります。「面倒くさい」という意味で、ややこしいことを避けたがるというとわかりやすいかもしれません。そうした、ある種なげやりなところがさまざまな場面で顔を出してくるのです。
しかし、そんな宮崎の女性は、闘志むきだしの肉食系男性に出会うと、とても新鮮に感じるのではないでしょうか。
その代表が、同じ九州の熊本県人と佐賀県人。この二つの県の男性とはウマが合いそうです。高知や広島、大阪あたりの男性にも心惹(ひ)かれるにちがいありません。
逆に、同じようにおっとりしている大分や長崎、香川、島根、鳥取、京都、奈良、岐阜、静岡(西部を除く)の男性には魅力を感じにくく、縁遠くなりがち。
ただ、シャイではあっても芯が強い鹿児島、遊びに関してはこの上なく情熱的な福岡の男性とは、ベッドの上で刺激的な時間が過ごせそうです。
でも、考えてみると、宮崎は、日本の神様が天から降りてこられた場所。神様は争い事を望みませんし、おだやかな生き方を心がけている人には、さまざまな恩恵を分け隔てなく授けてくださいます。そうした地に、むき出しの闘争心や冒険心は似つかわしくないでしょう。
淡々として変化には乏しくても、平和で安穏な日々を送れる地に生まれ育ったことを、素直に感謝すべきかもしれません。それが、宮崎の女性にとって、幸せの決め手になるように思えます。
セックス&恋愛傾向まとめ
性格や傾向から見えてくる夜の県民性は…
- たまにある刺激的な夜が大好き
- 普段は結構淡泊
- 流れに任せがち
- 相性がいい都道府県 福岡
1950年、三重県生まれ、名古屋育ち。
1976年に東京大学文学部を卒業後、8年間の出版社勤務を経て、株式会社エディットハウスを設立、現在に至る。
●主な著書
新・出身県でわかる人の性格/踏んだら最後! 県民性の地雷原/新・不思議の国の信州人/北海道から沖縄まで 日本全国「ヨイショ」のツボほか多数。