都会のイメージを大切にする宮城県民
宮城県より、県庁がある「仙台」のほうが知名度は高いのではないでしょうか。ほかにもそういう県はいくつかありますが、仙台と宮城の場合、とくにその差が大きいような気がします。
当の宮城県の人たちも、県の名前をいうより「仙台」で済ませてしまっていることが少なくないようです。やはり、仙台は大都会というイメージが強いからでしょう。たしかに、仙台の繁華街を歩いてみると、東京との違いをほとんど感じないほど、洗練された雰囲気があります。
おもしろいことに、仙台以外の宮城の人たちもそれに乗っかって、都会性を前面に押し出そうとしているようです。極端な言い方になりますが、「仙台」と口にするだけで、すっかり都会人になったような気を味わえるのかもしれません。
経済や情報、交通など、ほとんどが仙台中心になっているので、ある意味で当然のことといえます。
しかし、仙台が都会だと感じさせるのは、おしゃれ感覚にひいでている人が多いからでしょう。戦国時代末から江戸時代の初めにかけてこの地に君臨した大名・伊達政宗はとてつもなくおしゃれな人でした。
配下の武士たちにも、衣服の素材、スタイル、持ち物やアクセサリーなど、その時代の最先端を行っていた政宗にならう者が多かったようです。これには都会の“先輩”である江戸や京都の人々も目を丸くしたと伝えられています。
宮城県民と付き合うにはセンスが必要?
となると、宮城県の人と付き合うときは、おしゃれに気を使う必要がありそうです。ただし、高い物を身に着ける、持つということではないので、念のため。
それより大事なのはセンスです。これは、自分のまわりにいるおしゃれな人から学び取るよう心がけるしかありません。
雑誌のグラビアや映画、テレビドラマなど、自分の目に入ってくるビジュアルも常にチェックしましょう。センスというのは形がないだけに、むずかしい部分もありますが、いろいろなものを見ることで、自然に養われていくことはまちがいありません。
デートの場所も、センスのよさが感じられるところを選ぶこと。ロケーションはもちろん、インテリアや照明、食べ物のメニューなどにも目を配る必要があります。
しかし、なんといってもいちばん大事なのは、相手が何を望んでいるかをいち早くキャッチできるかどうかです。それさえクリアできれば、宮城の人とはこの上なく楽しい時間が過ごせることでしょう。
SEXも同様。まちがってもラブホなんて選んではいけません。グレードはいまイチでも、シティホテルです。
宮城県民と相性が良いのは?
都会感覚さえたしかなら宮城県の人とはスムーズに付き合うことができます。東京、神奈川をはじめ、北海道、静岡、大阪、福岡、京都は相性がいいはず。埼玉、愛知、広島、岡山、熊本の人ともすんなり溶け込めそうです。西日本の県は、岡山、山口を除き、概して分(ぶ)がいいのではないでしょうか。
逆に、東北のほかの県とは最初のうちウマが合いにくいかもしれません。というか、宮城の人のほうが敬遠しているところも見受けられます。
でも、おしゃれに対する感覚というのは、ひとりでブラッシュアップしようとしても限界があるでしょう。あくまで、自分をウォッチしている相手がいてのことだからです。
宮城の人と二人三脚でとの思いがあれば、それこそ別人のように変わるのも夢ではありません。二人しておしゃれになれるなんて──。こんな楽しいことはないと思うのです。
セックス&恋愛傾向まとめ
性格や傾向から見えてくる夜の県民性は…
- いいニオイに興奮する
- ボロボロな場所はお断り
- ドラマのような美しいセックスが上手
- 相性がいい都道府県 東京
1950年、三重県生まれ、名古屋育ち。
1976年に東京大学文学部を卒業後、8年間の出版社勤務を経て、株式会社エディットハウスを設立、現在に至る。
●主な著書
新・出身県でわかる人の性格/踏んだら最後! 県民性の地雷原/新・不思議の国の信州人/北海道から沖縄まで 日本全国「ヨイショ」のツボほか多数。