山梨県民は思いやる気持ちがいっぱい!
山梨県の特徴。それは、ほかのどこの県よりも人と人の結びつきが強いことです。夫婦、家族はもちろん、親戚、地域、職場など、だれもがほかの人のことをよく知っており、思いやる──。当然仲もいいので、「県」として強い一体感があります。
ただ、「山梨」といういまの県名より、「甲州」とか「甲斐」といった、江戸時代以前の国名のほうがなじみがあるかもしれません。「甲州」といえば金、「甲斐」といえば武田信玄でしょうか。
戦国時代、信玄に率いられた甲斐の武士たちの強さは指折りでした。体力、精神力ともすぐれていた彼らが、越後(新潟県)の上杉謙信の軍勢を相手に繰り広げた死闘はいまなお有名です。 その原動力になったのも、人と人との結びつき=団結力の強さです。個人プレーより団体プレー、一人より集団での戦いぶりに長(た)けていた武田軍団は一時、大いに力をふるいました。しかし、最後は尾張(愛知県)の織田信長がいち早く導入した新兵器=鉄砲によって息の根を止められてしまいます。
この県の人々の団結力は、周囲を山々に囲まれ、ほかの地域との交通・通信手段が乏しかったこと、もう一つ、冬の気候の厳しさによって育まれました。大雪が長く降ったりすれば、同じ地域に暮らす者どうし、お互いに励まし合い、食べ物を融通し合いながらしのぐしかなかったのです。といっても、火山である富士山のふもととあっては、土地が肥えているわけではなく、獲れる作物も限られています。そうした環境の中、人々は自然のうちに、「共存共栄」の大切さを学んでいったのでしょう。
いまでも山梨では、「無尽」と呼ばれる、互助組合のような活動が盛んです。もともとは、「無尽」に属する人が毎月決まったお金を積み立て、仲間が病気にかかるなど仕事ができない状況におちいったりしたとき、それを充ててケアするというものでした。近ごろは、そうしたことより、年1回の旅行などイベントの資金になっているようですが、月に一度そのお金を持ち寄って仲間どうしで集まることのほうに重点が置かれているようです。この「無尽」の集まりはすべての行事に優先するので、団結力はいやおうなしに強まるというわけです。
県外出身の人が山梨の人と恋をするには、その「壁」を突き破る必要があるかもしれません。といってもむずかしいことではなく、要は自分もその仲間に入ってしまえばいいのです。恋をする相手のまわりを囲む人たちにも気を使いながら接するようにしましょう。家族や親戚、また無尽の仲間たちとは深く付き合うようにしたほうが賢明です。こちらがその気持ちをアピールすれば、快く受け入れてくれます。
でも、当たり前のことですが、ベッドの上ではあくまで1対1。そして、とおりいっぺんのプレイではなく、さまざま工夫を凝らし、2人して盛り上がることにエネルギーを注ぎましょう。一体感こそ、山梨県の人が強く求めているものだからです。
絆を大切にする山梨県民との相性は?
相性も見ておきましょう。同じように海がなく、環境的に似通っている長野、岐阜、群馬、栃木とは波長がよく合いそうです。隣り合う神奈川、東京、埼玉とも、古くから相手の手の内を知り尽くしている間柄なので、ストレスなく付き合うことができるでしょう。
冬の厳しさが共通している新潟、富山、福井、福島、山形、秋田、青森、北海道も心が通いやすい県といえます。
逆に、隣であってもそうしたこととは無縁の静岡や温暖な千葉とはギクシャクする場面があるかもしれません。また、個人主義的な発想が強く根づいている京都や奈良とはいまイチの感があります。大阪、広島とは、その陽気さが鼻につき煙たく思う人が少なくないのではないでしょうか。
セックス&恋愛傾向まとめ
性格や傾向から見えてくる夜の県民性は…
- 思いやりに溢れたプレイ上手
- 積極的に求められないと不安
- 舐められるとたまらない
- 相性がいい都道府県 栃木
1950年、三重県生まれ、名古屋育ち。
1976年に東京大学文学部を卒業後、8年間の出版社勤務を経て、株式会社エディットハウスを設立、現在に至る。
●主な著書
新・出身県でわかる人の性格/踏んだら最後! 県民性の地雷原/新・不思議の国の信州人/北海道から沖縄まで 日本全国「ヨイショ」のツボほか多数。