都会的な刺激の強い群馬県民
いささか古めかしくてすみませんが、「上州(現在の群馬県)名物、からっ風とカカア天下」という言葉があります。それに象徴されるように、この県は昔から、女性が強いことで知られています。でも、こうした傾向は近ごろ、日本全体に広まっているような感じがしませんか。
これから先、ますます少子化が進み、、働く女性が増えていくのは間違いない事実。そうなれば女性の発言力も、家庭や社会の中での地位・立場も高まる一方で、それにつれて、いま以上に女性は強くなることでしょう。
群馬県の場合、江戸時代から盛んだった養蚕業の担い手が女性だったことに加え、そのおかげで、男性があまり仕事をせずに済んだという事情もあるようです。
その上、このあたりは江戸から日本海側に抜けるときの交通の要衝でもありました。宿場町があちこちにあり、人の出入りも多いため、都会的な刺激の強い地域でした。 そうした雰囲気の中、、「飲む・打つ・買うの三拍子そろってなけりゃ一人前の男じゃねぇ」などとうそぶく男性も少なかったようです。
バクチも派手で、勝てばどんどんお金を使う、負ければ負けたで気が荒くなる──といった男性が少なくありませんでした。そうした様子を目の当たりにすれば、女性の母性本能・保護本能が刺激されます。その結果、、女性はますます男性のコントロールに長けていくということになったのでしょう。
女性上位の群馬県民の恋愛傾向
こうした風土がつちかわれてきたためか、いまでも恋愛では、女性上位の傾向が強いようです。デートのスケジュール、場所選びなどについては女性が仕切ろうとします。しかも、その仕切りが的確で、男性としては頭が上がりません。情報の面でも、女性のほうが先を行っているのは間違いなさそうです。
ただ、お金の面はもっぱら男性が担当。けっこう見栄っ張りなところもあって、女性のハートを射止めなくてはと、かなり頑張ります。群馬県は新車の売れ行きが全国でも一番で、新しいものにすぐ飛びつく傾向があるのですが、そうした男性が多いからでしょう。江戸っ子も顔負けの「宵越しの銭は持たねぇ」という気質も強く、それも影響しているように思えます。
もちろん、バックボーンがしっかりしていれば問題はないのですが、女性としてはちょっと心配になるかもしれません。それでもとくに離婚率が高いわけでもないところを見ると、これはやはり女性がしっかり手綱を締めているからでしょう。
ただ、ベッドの上では男性のリードが好まれるようです。女性は昼の男性を仕切るのにエネルギーを消費してしまい、そこまで元気がまわらないのかもしれません。逆に、男性はここぞとばかりに気を使い、サービスにこれ努めようとします。この攻守の切り替えのうまさが群馬県の男性の持ち味といってよさそうです。
SEXでは控えめな群馬県民の相性は?
相性を見ておきましょう。東京、埼玉、千葉、神奈川など、首都圏の人は総じて問題ありません。「オレが……」「私が……」という自己主張の強い長野、大阪、石川、岡山、広島、山口、高知などの人とも呼吸が合いそうです。
逆に、福島(会津を除く)、山形、岩手、青森の東北勢、栃木、新潟、富山、福井、愛知、静岡、岐阜、栃木といった、おとなし目の男性が多い県とは、女性上位でOKという人でないと、衝突する場面が多いかもしれません。
福島(会津)、宮城、秋田、北海道、京都、滋賀、兵庫など、都会的な派手さが濃厚な県の人とは意外とウマが合う可能性大です。ヤンチャなところもある群馬県の人を上手にコントロールしてくれるからではないでしょうか。
セックス&恋愛傾向まとめ
性格や傾向から見えてくる夜の県民性は…
- SもMも両方いける
- でもどちらかというとSがいい
- 「気持ちよすぎるよ…」に弱い
- 相性がいい都道府県 宮城
1950年、三重県生まれ、名古屋育ち。
1976年に東京大学文学部を卒業後、8年間の出版社勤務を経て、株式会社エディットハウスを設立、現在に至る。
●主な著書
新・出身県でわかる人の性格/踏んだら最後! 県民性の地雷原/新・不思議の国の信州人/北海道から沖縄まで 日本全国「ヨイショ」のツボほか多数。