借りを作らない!堅実な人が多い愛知県民
大ヒットしたテレビドラマ『半沢直樹』ですっかり流行語となった「倍返し」。もともとは冠婚葬祭や贈答などでよく使われる言葉だって、知っていますか? すぐに「YES」と答えられるのは愛知県の人でしょう。
というのも、愛知県ではそうしたルールが細かく決められており、たとえば香典のお返しは「倍返し」ならぬ「半返し」、それも10円単位まできっちり定められているからです。
愛知県の人の多くが、借り(貸し)を作りたくないと思っています。ビジネスの世界ではなおさらそうした考え方が徹底しており、同県の企業に無借金が多いことでもそれがよくわかります。同族企業はもちろん、上場している会社でさえそれを貫こうとしますから、勤めている人にしてみれば、安心なこと、この上ありません。
社員もまたそうしたことの大切さを知っているので、プライベートでも無借金が理想と考えています。それ故、愛知県出身の人は経済的にはほとんど心配がないといっても過言ではありません。
「始末がいい」愛知県民の女性
「堅実」「しっかり者」のことを愛知県では「始末がいい」といいますが、「始末がいい」人は文字どおり、人生の「始め」から「末(終わり)」まで安心できると評価されるのです。
ほかの県に比べそういう男性が多い愛知県の女性は、独身のときも、結婚してからも、お小遣いに恵まれることでしょう。この県の女性がファッションやメイクにお金を惜しまないのは、そうした背景があります。
恋の「始末」もよさそうです。安心できるコース設定、けっして不満を抱かせない内容、割り勘でもそれほど負担を感じないリーズナブルな金額。そうした組み立ては、愛知県の男性は上手です。
ただ、逆にいうと、だれもが受け入れやすい分、おもしろみが少し足りないかもしれません。いつもドキドキ・ワクワクするようなデートというわけにはいかないようです。
もし、そうしたことを望んでいるのなら、女性のほうから、なにげに提案してみてください。相手の“お墨付き”さえ確保できれば、根が堅実な愛知県の男性は、経済力をバックに、きっちり求めに応じてくれることでしょう。
愛知県民と相性が良いのは…?
愛知県出身者どうし、あるいはすぐ隣の岐阜、さらに山梨、富山、福井、滋賀、和歌山、新潟、岡山、香川、徳島、大分といった、しっかり者が多い県の人とはウマが合いそうです。東北各県との人とも、とくに問題はないはず。
逆に、元来が冒険を好む大阪や広島、高知、山口、福岡、群馬の人とは価値観がなかなか一致しないでしょう。東京、神奈川、千葉、埼玉、宮城といった、都会化の進んでいる県の人とも、ギクシャクする場面が見られるかもしれません。 また、京都や石川のように、文化にお金をつぎ込むことに抵抗を感じない県の人も、ちょっと心配です。そうした行動は「堅実」という考え方になじみにくい面もありそうです。
静岡、奈良、愛媛、三重、宮崎のように、のんびりと構えている人が多い県とは可もなく不可もなし。愛知県出身の人が主導権を握っていれば、相手は安心できるはずです。
逆に、やってみなければわからない(結果がまったく予想できない)こと、ひょっとして大化けする可能性もある一方、大失敗に終わる心配もある、リスキーな言動は、摩擦のもとになります。
セックス&恋愛傾向まとめ
性格や傾向から見えてくる夜の県民性は…
- 「相性いいね」が最高の誉め言葉
- 最中はアイコンタクト多め
- 初めての時にマイナーなプレイを求められると冷めがち
- 相性がいい都道府県 岐阜
1950年、三重県生まれ、名古屋育ち。
1976年に東京大学文学部を卒業後、8年間の出版社勤務を経て、株式会社エディットハウスを設立、現在に至る。
●主な著書
新・出身県でわかる人の性格/踏んだら最後! 県民性の地雷原/新・不思議の国の信州人/北海道から沖縄まで 日本全国「ヨイショ」のツボほか多数。