「たっぷり時間が取れるときにゆっくり旅行してみたい」と、だれもが1度は考えたことのあるのが北海道。要は、「日本」を忘れさせるような魅力に富んでいるということなのでしょう。
たしかに、空も山も川も湖も、どこか違う感じがします。一番わかりやすいのは食べ物です。魚介類や乳製品など、北海道に行かないと本物にありつけないものも少なくありません。もちろん、肉や野菜の新鮮さ、おいしさには定評があります。
そんな北海道ですから、本州以南の人たちとはかなり性格が異なるのではないかと想像できます。いちばん顕著なのは、いい意味で「大ざっぱ」だということです。細かなことは気にしない、大陸的な性格こそ、北海道に住む人々の大きな特徴といっていいでしょう。
ただ、北海道に生まれ育った人のほとんどが、本州、それも東日本にルーツを持っています。自己紹介の中で、たいていの人が、「うちの先祖はもともと…」という話をしてくれるはずです。
素直な愛情表現が恋愛成就の秘訣
明治維新のあと新政府は、当時ほとんど未開の地だった北海道を開拓しようと、移住を奨励しました。それに応じ、東北や北陸で大変な思いをしながら暮らしていた人たちが、ひと旗あげようという夢を抱いて移住してきたのです。いまから130~140年ほど前のことです。
その際、多くの人がそれまでの窮屈でスケールの小さい生き方に別れを告げました。というより、原野と森林しかなかった北海道の地では、そんなことを気に懸ける必要がなかったのです。そうした遺伝子がすでに4代、5代と受け継がれてきているのですから、「島国」日本とは対極にある「大陸」的なものの考え方が根づいてもおかしくはありません。
「大陸」的とは、別のいい方をすると欧米的と解釈することもできそうです。そう、北海道の人と恋をするには、それが大きなポイントになります。自分の思いをストレートにぶつける、YES・NOをはっきりいう、細かなことは気にせず自分らしさをアピールする…。そんな態度が受け入れられやすいのではないでしょうか。
ある意味ではとても都会的な生き方ともいえます。でも、これは逆にいうと、個人の責任が問われることでもあります。他人のせいにしたり、家族や会社・学校、もっというなら世の中など、自分以外のところに責任をなすりつけたりするような言動は、北海道の人には受け入れられません。いいも悪いも、すべては自分なのです。
北海道民と相性がいいのは?
こういう考え方・行動をする人が多い北海道と波長が合うのは、やはり都会化が進んでいる県でしょう。筆頭は東京、神奈川、埼玉、宮城、静岡、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡。場所にもよりますが、福島、新潟、茨城、千葉、滋賀なども付き合いやすいのではないでしょうか。
もちろん、北海道人の先祖がもともと暮らしていた秋田、富山、石川、福井といった日本海側の県とも相性はいいはず。 また、宮崎、鹿児島、さらに沖縄など、おおざっぱなところを受け入れてくれやすい南日本の県も、わりとスムーズにいい関係になれそうです。
逆に、近くではありますが、岩手、青森、山形、群馬、栃木、鳥取、島根などの県は、都会的感覚の違いが、恋の進展にブレーキをかける恐れがあります。長野、山口、高知、佐賀のように、主義主張が強めの県の人もけっこう苦労するかもしれません。
ただ、北海道人のもう一つの魅力は、鷹揚なこと。たいていのことは、「そういうこともあるさ」と、寛容な気持ちで受け入れてくれるはずです。それがまた、多くの人を惹きつける魅力の源泉にもなっているのでしょう。
セックス&恋愛傾向まとめ
性格や傾向から見えてくる夜の県民性は…
- 演技するの面倒くさすぎ
- 積極的に快感を求める
- おもちゃや新しいプレイ、刺激的なプレイ大好き
- 相性がいい都道府県 東京
1950年、三重県生まれ、名古屋育ち。
1976年に東京大学文学部を卒業後、8年間の出版社勤務を経て、株式会社エディットハウスを設立、現在に至る。
●主な著書
新・出身県でわかる人の性格/踏んだら最後! 県民性の地雷原/新・不思議の国の信州人/北海道から沖縄まで 日本全国「ヨイショ」のツボほか多数。