真面目で正直!岩手県民の魅力
「岩手」というと、『雨ニモ負ケズ』の詩で知られる宮沢賢治のことを思い浮かべる人も多いはず(賢治は現在の花巻市出身)。
だれもが学校で習ったに違いないこの詩は、どんな大変なときも、逆に恵まれているときも、すべてを受け入れながら淡々と生きていくことの大切さを詠(よ)んだ作品として知られていますが、それはそっくり岩手県民のキャラを示しているようです。
この県の人の最大の特徴は、真面目さにあるといっていいでしょう。正直で、働き者で、粘り強く努力する。
そうすれば、派手で大きな成功をつかむまでは行かないかもしれないが、分相応の幸せを得ることができる──。そんな素朴な生き方を貫こうとする岩手県人の気質は、いまどきの日本ではあまり流行らないかもしれません。
近ごろは、東京だけでなく地方でも、都会的なものの考え方・行動がもてはやされがちです。ファッションはお洒落、アクションは派手、話題も豊富でときには気の利いたギャグも……といった、いかにも「いま風」のパフォーマンスはたしかにウケもよさそうです。しかし岩手県の人は、そういう世の中の風潮に染まることなく、自分の生き方を黙々と続けます。
一生をかけて愛してくれるまっすぐな県民性
『智恵子抄』で有名な詩人・高村光太郎は、「岩手の人沈深 牛の如し(=岩手の人に落ち着きがあり思慮深いのは、牛のようだ)」と評しています。動きはスローですが、やるべきことはきちんと成し遂げる様子を牛に例えたのです。
そういう人柄ですから、敵を作るようなこともなさそうです。ひとたび相手を信頼すれば、それこそ一生、信義を尽くした付き合いをしてくれます。
ただ、その分、恋もSEXもコンサバティブ。もちろん、SEXをしたらかならず結婚といった昔風の考え方をしているわけではありませんが、あっちこっちつまみ食いするような人は受け入れられないようです。デートの場所も、そこそこ「いま」を感じさせてくれればOK。新しいスポットを探し回ったりする必要はないでしょう。
それより大事なのは真剣さ。そうしたものは付け焼刃で身につけることができないので、心がまえをきちんとして付き合うしかありません。そんな岩手県の人を相手にするときは、真剣さをアピールできるようなシチュエーションづくりにエネルギーを向けることが大事になってきます。
岩手の人は、そういう意味では信頼度抜群といっても過言ではありません。女性はきちんと家事にいそしんでくれますし、男性もコツコツと仕事に打ち込んでくれます。
ただ、相手を裏切ったりすると、けっこう怖いところがあるかもしれません。
岩手県民と相性がいいのは?
相性を見てみましょう。同じ東北の宮城、また大阪、福岡、広島、埼玉、千葉、静岡とは大きなへだたりがあり、ギクシャクすることが多いかもしれません。
都会へのあこがれが強い秋田、福島、群馬、茨城、石川とは、付き合っている途中で「違い」を感じさせられるかも。
青森、山形、栃木、新潟、富山、山梨、長野とは波長が合いそうです。価値観を持つ人が多い愛知、岐阜、滋賀、福井も、一緒にいて疲れることが少ないはず。
全国各地から人が集まっていて、いやおうなしに”全方位的”な付き合い方をする習慣が身についている東京、神奈川ともうまくやって行けるでしょう。
岩手の人とはいい付き合い方をして、幸せいっぱいの家庭を作ることを目標にするといいのではないでしょうか。落ち着いた、しかも安心して過ごせる環境を作りやすい相手といえます。
セックス&恋愛傾向まとめ
性格や傾向から見えてくる夜の県民性は…
- イカせるのが得意
- 喘ぎ声に弱い
- 行為後は寝させてほしい
- 相性がいい都道府県 山梨
1950年、三重県生まれ、名古屋育ち。
1976年に東京大学文学部を卒業後、8年間の出版社勤務を経て、株式会社エディットハウスを設立、現在に至る。
●主な著書
新・出身県でわかる人の性格/踏んだら最後! 県民性の地雷原/新・不思議の国の信州人/北海道から沖縄まで 日本全国「ヨイショ」のツボほか多数。