自分の県に不満な埼玉県民
いいことか悪いことなのか、にわかに結論は出せませんが、「いま自分の住んでいる県が好きじゃない」という県民が全国でいちばん多いのが埼玉県。埼玉県の人はどうも自虐的なところがあるようです。
なぜでしょうか。「埼玉都民」という言葉に象徴されるように、県民の多くが、東京まで仕事や学校に通うためかなり長い時間を費やしています。そのため、どうしても疲れがたまりがち。正直、郷土への愛にエネルギーを燃やしている余裕などない──といった感じなのかもしれません(外れていたら、ごめんなさい!)。
その分、遊びや趣味、スポーツ(プレーも観戦も)に対しては、埼玉県民は全国でも指折りな熱心さを見せます。国内・海外への旅行も好きですし、リラクゼーションを追求している埼玉県民の姿はけっこう目立ちます。
ただ、出かけた先で、たとえば「どちらからいらしたんですか?」と聞かれると、なぜか「埼玉から」とは答えようとしません。「東京のほう」とか「東京の近く」など、ビミョーないい方をしてしまうのが常のようです。そのあたりに、複雑な思いがあることがうかがい知れます。
恋愛には熱心な埼玉県民
そんな埼玉県民だから恋愛にも疲れが見えるのかというと、これがそうでもないのです。むしろ、時間的な余裕のある県の人より熱心かもしれません。通勤や通学から来るストレスを解消するのに恋ほど効果的な手段はないと考えることもできるので、それもよく理解できます。
また、東京のすぐ隣に位置していることもあってか、感覚はとても都会的。なかには、「東京の人には下に(=ダサく)見られたくない」という思いをひそかに抱いている人もいるのではないでしょうか。
デートの場所選び、シチュエーションの演出などにも、大いに気を使う人が少なくありません。ただ、場所はどうしても東京都内が多くなりがち。そこで東京人より東京人っぽく行動することにエネルギーを使っているきらいもあります。
それがときとして裏目に出てしまい、肝心のときに疲れてグッタリなどということも。まあ、これは冗談ですが、埼玉県の人とデートを楽しむときは、そうしたビミョーな心情を裏切ったりしないよう、ある程度の気づかいを示してあげることが必要でしょう。
ベッドの上では、スマートさを求める傾向が強いようです。映画や小説に描かれるようなよどみのないSEXは埼玉の人にとってあこがれなのかもしれません。
ロマンチストな埼玉県民との相性は?
相性は、アウンの呼吸で一緒の時間を過ごせる同じ埼玉が最高。似たような状況にある岐阜、滋賀、佐賀もよく理解し合えるのではないでしょうか。茨城、群馬、奈良もいい感じで付き合えそうです。
逆に、東京、宮城、愛知、京都、石川、大阪、福岡といった「都会」を前面に押し出してくる傾向が強い県の人たちとはいまひとつといった感じがあります。いざという場面でそれが障害になることもあるかもしれません。神奈川、兵庫も同じく、そうしたリスクをはらんでいそうです。
むしろ、岩手、秋田、山形、新潟、長野など、「都会」にさほどコンプレックスを抱いていないところの人たちのほうが、疲れを感じないで接することができるような気がします。のんびり系の栃木や静岡、宮崎とも相性はいいでしょう。
地理的にはすぐ近くなのに、意外とソリが合わないのが、同じく東京に通う人の割合が高い千葉。千葉の人は昔から「東京、何するものぞ」という意識が強く、埼玉もその同類と見なすところがあるのです。
セックス&恋愛傾向まとめ
性格や傾向から見えてくる夜の県民性は…
- 上品でセクシーな演出が得意
- おしゃれムードはお任せあれ
- スマートなセックスが好き
- 相性がいい都道府県 奈良
1950年、三重県生まれ、名古屋育ち。
1976年に東京大学文学部を卒業後、8年間の出版社勤務を経て、株式会社エディットハウスを設立、現在に至る。
●主な著書
新・出身県でわかる人の性格/踏んだら最後! 県民性の地雷原/新・不思議の国の信州人/北海道から沖縄まで 日本全国「ヨイショ」のツボほか多数。