心根がやさしく、ボランティア精神が強い熊本県民。しかし…
どの県にも「お国自慢」があります。熊本県の場合、献血率(1年間の献血者数を総人口で割ったもの)全国ナンバーワンというのが自慢の一つだそうです。2001、02年を除き、過去22年間ずっと日本一を続けているといいますから、たいしたものです。
もちろん、これには理由があります。馬刺しや高菜など、血のもとになる食べ物をふだんから多く食べていることも影響していますが、それより熊本県出身の人は心根がやさしい、ボランティア精神が強いという証拠ではないでしょうか。
それと、赤十字社のルーツが熊本県にあるのも関係しているかもしれません。1877年、西南戦争のとき、官軍・薩摩軍の区別なく、戦場で傷ついた兵士の治療にあたる博愛社が活動を始めたのも熊本県でした。
しかし、その昔、大宅壮一という評論家(ジャーナリストの大宅映子さんの父親)が、熊本の女性のことを「猛婦」と呼んで、話題になったことがあります。といっても、50年以上も前の話ですから、かなりの年齢の人でも覚えているかどうか…。
ただ、ここでいう「猛」は、「猛々(たけだけ)しい」ではなく、「不屈の意志の持ち主」というニュアンスです。
例に挙げているのも、明治以後、女性の地位向上のために活動してきた竹崎順子、矢島楫子(かじこ)姉妹や嘉悦(かえつ)孝子、久布白落美(くぶしろおちみ)などです。彼女たちがどんな人だったのか、興味のある方はインターネットででも調べてみてください。
熊本県民の女性は働き者!?
それはともかく、そうした伝統はいまなお受け継がれているようで、熊本の女性は芯がしっかりしていて、とても働き者です。
一見受け身一方のような印象を受けますが、頑固なところもあり、そうそう簡単に人のいうことを聞きません。
競争心も強く、ファッションやお化粧といった分野では、けっこう新し物好きで、そうしたことにはお金を惜しまずつぎ込みます。お金がなかなか貯まらないのはそのせいかもしれません。
男性は「肥後もっこす」という言葉に象徴されるように、頑固で偏屈なところがあるようです。激しい気性の持ち主、短気な人も少なくありません。
とくに、女性に対しては高飛車に出る傾向がよく指摘されます。
熊本県民と恋愛相性がいいのは沖縄、宮崎、長崎の男性?
そんな熊本県の男女ですが、ベッドの上ではしばしばギクシャクしそうです。受け身のように見えても、実際はけっこうまめですし、何よりアグレッシブ。思いもかけぬリアクションに、男性がたじたじとなるなんてことも。
ただ、心根がやさしいので、そんな思いを脇にやり、男性のペースに合わせるのも上手。昼間、それ以外のところで“貸し”を返してもらっているのかも?
根は情熱的な熊本女性のフィーリングに合いそうなのは、九州では沖縄、宮崎、長崎あたりでしょうか。“全方位外交”の得意な岡山、兵庫、神奈川、東京、北海道の男性とも、サクサクした付き合いができる期待が…。
熊本女性がリードしてあげるようにするとうまく行くのは、愛媛、香川、奈良、愛知、静岡。
逆に、頑固で鳴るすぐ隣の鹿児島や、自分の主義を変えようとしない福岡や佐賀、山口、高知の男性とはむずかしいかもしれません。同じ理由で、京都や長野の男性も難儀することが考えられます。
相手の男性がどの県の出身かによって、それなりの差はありますが、最終的にはかならず満足させてくれるのが熊本の女性。SEXが盛り上がれば、それ以外の分野にも大きな影響を与えます。そんな意味で、大事にされることが多いのが熊本の女性ではないでしょうか。
セックス&恋愛傾向まとめ
性格や傾向から見えてくる夜の県民性は…
- 相手が感じている姿に興奮
- Mに見られがちだが実はS
- 新しい刺激求めがち
- 相性がいい都道府県 神奈川
1950年、三重県生まれ、名古屋育ち。
1976年に東京大学文学部を卒業後、8年間の出版社勤務を経て、株式会社エディットハウスを設立、現在に至る。
●主な著書
新・出身県でわかる人の性格/踏んだら最後! 県民性の地雷原/新・不思議の国の信州人/北海道から沖縄まで 日本全国「ヨイショ」のツボほか多数。