兵庫県民は得?
兵庫県というのは、人口が多いわりに、誤解を受けやすい県かもしれません。理由は簡単。県の名前より県庁が置かれている神戸のほうが知名度が高いからです。ちょうど神奈川県と横浜の関係によく似ています。
ただ、どちらもそれがために、大いに“得をしている”ところがあります。神戸も横浜もおしゃれな都会というイメージが強いので、県全体もそれと同じように見られるからです。
しかし実際はというと、兵庫県の場合、都市化しているのは瀬戸内海沿岸だけで、山間部や日本海側、また淡路島となると、かならずしもそうともいえません。
だいたい、「えーっ、そんなところも兵庫県なんですか?」などという質問を発する人さえいそうです。でも、答えはYES。兵庫県には日本海もありますし、シンガポールと同じ広さという大きな島も、また冬になればスキーができる山もあるのです。
北海道から九州まで陸路を使って行く場合、兵庫県はかならず通過しなければならない県としても知られています。それもこれも、瀬戸内海と日本海の両方に面しているからにほかなりません。
生まれ育ちによって様々な兵庫県民性
そんな兵庫県ですから、県民性という角度で見ると、とても複雑です。日本海側、山間部、岡山寄り、大阪寄り、淡路島、そして神戸という、全部で六つのエリアに分かれています。大阪寄りのエリアと神戸とは隣り合っていますが、お互いにけっこう反発し合っているところもあり、やはり別ものと考えたほうがいいでしょう。
日本海側は、外からやってきた人に対し、無条件のサービス精神を発揮する代わりに保守的なところがあります。山間部は、実直で義理堅いのですが純朴すぎるきらいがあります。大阪寄りの一帯は、新しい動きに敏感な一方で、やや勘定高いところが目につきます。
岡山寄りの地域は社交的で人なつっこいけれども、飽きっぽいのが欠点。また淡路島は、冒険心が強い半面、熱しやすくあきらめが早いようです。神戸は、いかにも都会らしく、積極的なところが目立つものの、移り気なところがあります。
となると、どこで生まれ育ったかによって、恋のありようも変わってきます。ただ、それではあまりに複雑なので、ここでは、日本海側・山間部の北部と、南部との二つに分けてみましょう。中国地方の山陰・山陽をイメージすればわかりやすいかもしれません。
兵庫県民と相性が良い県は?
北部は都市化がまだ進んでいないので、恋に対してはまだまだストイックなところがあります。しかしその分、都会へのあこがれも強く、ファッショナブルな雰囲気のある場所で、洗練された話題を前面に出すようにすると、楽しい時間が過ごせそうです。
南部の人はそれとは逆。自然とのかかわりを感じさせるようなデートスポットが好まれることでしょう。ただ、淡路島だけは、都会的なにおいが濃厚な場を用意したほうが相手の心に迫る可能性大です。
しかし、北部も南部も、とにかく歴史の長さではほかのどの県にも負けません。そのため、うわべだけとりつくろってみても、すぐに見破られてしまいます。ですから、兵庫県の人を相手にする場合は、きちんとした土台作りが大事で、にわか仕込みなところがバレてしまうと、そっぽを向かれかねません。その意味では手ごわい相手といえるでしょう。
相性ですが、北部の人とは長崎、福岡、広島、岡山、徳島、高知、京都、滋賀、石川、静岡、神奈川、東京などがよさそうです。逆に、山口、島根、鳥取、和歌山、岐阜、愛知などとはけっこう苦労するかも。南部の人は熊本、福岡、香川、岡山、愛媛、奈良、福井、岐阜、長野がグッド。佐賀、大分、山口、鳥取、京都、富山、新潟とはむずかしいかもしれません。
セックス&恋愛傾向まとめ
性格や傾向から見えてくる夜の県民性は…
- 始まる前の雰囲気が一番大事
- 前戯が短いと萎える
- 「もう我慢できない」に弱い
- 相性がいい都道府県 東京
1950年、三重県生まれ、名古屋育ち。
1976年に東京大学文学部を卒業後、8年間の出版社勤務を経て、株式会社エディットハウスを設立、現在に至る。
●主な著書
新・出身県でわかる人の性格/踏んだら最後! 県民性の地雷原/新・不思議の国の信州人/北海道から沖縄まで 日本全国「ヨイショ」のツボほか多数。