鹿児島県民、男性は「薩摩隼人」女性は「薩摩おごじょ」
2008年のNHK大河ドラマのヒロイン篤姫(あつひめ)。宮崎あおいさんが演じた篤姫は「薩摩おごじょ」の見本などと言われていました。
「薩摩おごじょ」とは、優しくて気立てがよく、芯の通ったしっかり者という鹿児島女性を指す言葉です。
もちろん、そういう女性は全国どこにでもいるでしょうが、鹿児島ではとくに、このような気質が理想とされ、県内の家庭でも、かつてはそうした教育が盛んにおこなわれてきたようです。
そう言われてみると、鹿児島出身の小西真奈美さん、国生さゆりさん、中島美嘉さん、はしのえみさん、稲森いずみさんなど、なんとなくそんなイメージがあります。
でも、その中で一番のポイントは「芯の通ったしっかり者」という部分。それがあって初めて、男性を支えることができると言われています。
逆に言うと、鹿児島の男性は「おごじょ」のサポートがあるからこそ、家の外で、思い切りよく行動できるのでしょう。
その鹿児島人男性が昔から求められてきたのは「薩摩隼人(はやと)」。「隼人」というのは、古代の日本で南九州一帯に住んでいた人のことで、本州・四国の人たちより武勇にひいでていたようです。
上下関係に厳しく、質実剛健、潔さ,勇猛さを兼ね備えた、体育会系気質というとわかりやすいでしょうか。ただ、一本気すぎて融通が利かない面もあるので、世渡りはあまりうまくないかもしれません。
そんな薩摩隼人を手の平に乗せてコントロールする「薩摩おごじょ」ですから、これは相当のものです。鹿児島は、無口でシャイな男性が多いだけに、そのストレスもきついのではないでしょうか。
でも、それにメゲていては、鹿児島で生きていくのは大変かも。まわりの人も、女性の言動をよく見ていますから、それも意識する必要もあります。
鹿児島名物の桜島と同じように…!?
男と女というのは、どちらか片方だけでは生きていけません。お互いに相手の欠点をカバーし合いながら、というのがある意味理想的です。その点、鹿児島の女性は、広い心で男性を包容することにかけてはナンバーワンといえるかも。
夜になってからも、夫の気持ちをうまくキャッチしてあげないと、不協和音を奏(かな)でてしまう恐れがあります。
鹿児島名物の桜島と同じで、いつ“爆発”するかなんて、事前に予測できません。
小さな前兆を見落とさないよう、何気に観察の目を向けるようにしましょう。相手に「その気」がありそうなら、上手に刺激してあげる心遣いが求められます。
鹿児島県民と恋愛相性がいいのは大分、宮崎、沖縄の男性?
サービス精神がいまイチという男性が少なくないので、女性としては欲求不満におちいる恐れもあります。そんな相手には、焼酎をそそぎ、心をリラックスさせてあげるといいかもしれません。
そういう薩摩隼人を相手に自分を鍛えておけば、他の県出身の男性が相手でも、たいていはうまく行きそうです。
同じ九州なら、大分とか宮崎、沖縄の男性はお手のものでしょう。
逆に、自分が自分がという主張の強い、熊本や福岡の人とはけっこうぶつかり合うかもしれません。明治維新のとき同盟を組んだ佐賀(肥前)、高知(土佐)や山口(長州)の男性も、昼間はともかく、ベッドの上での“同盟関係”はむずかしそうです。
そのほか西日本では、広島、岡山、兵庫、愛知の男性とは、自分を少し抑え気味にしてのぞめば、楽しい夜が過ごせるのではないでしょうか。
大阪や京都の男性が相手なら、相手におまかせしたほうがいいかも。どちらも、リーダーシップをふるいたがりますし、サービス精神の点でもレベルが高そうですから。
セックス&恋愛傾向まとめ
性格や傾向から見えてくる夜の県民性は…
- 男性を転がし上手(色んな意味で)
- わりとNGなく好奇心旺盛
- 愛撫が短い、気持ちよくないなど、定期的に不満が爆発する
- 相性がいい都道府県 大阪
1950年、三重県生まれ、名古屋育ち。
1976年に東京大学文学部を卒業後、8年間の出版社勤務を経て、株式会社エディットハウスを設立、現在に至る。
●主な著書
新・出身県でわかる人の性格/踏んだら最後! 県民性の地雷原/新・不思議の国の信州人/北海道から沖縄まで 日本全国「ヨイショ」のツボほか多数。