モラハラは受ける側のせいなどではない!


モラハラ夫に悩んでいる人が増えています。モラハラは、されている当事者も気が付かず、知らないうちにモラハラする人に精神的に支配されてしまうこともあるもの。モラハラ夫、いわゆるモラ夫からの言動や態度を振り返りながら、モラハラの意味や特徴をチェックしてみましょう。
モラハラの怖いところは、される側が「自分が悪い」「モラハラされても仕方ない」と自身を責めてしまうこと。ですが、もちろんそんなことはありません。モラハラとは、モラハラ旦那の弱さや思いやりのなさからくるものであり、受ける側のせいなどではないのです。
モラハラを受けている人の多くが「もしかして…?」と心当たりを感じつつも、「いや、でも今のは自分が悪かったから…」と周囲への相談を先延ばしにしてしまいがちです。しかし、言葉で追い詰めるような行動や一方的な無視など、少しでもモラハラかもと感じたら、適切な対策を立てて改善を目指しましょう。状況を改善するには、できるだけ早い行動が大切。モラハラ行動には毅然と対応しましょう。改善のための対処法やモラハラ旦那と生活するうえでの注意点などを紹介します。
モラハラ男の見分け方やモラハラ彼氏と別れる方法はこちら
モラハラ夫の『モラハラ(モラルハラスメント)』とは?

モラハラ夫、モラハラ父、モラハラ上司など、モラルハラスメントはとても親しい間柄で起こるものです。立場の上下に関係なくモラハラは起こり、職場や恋人間のほか、家庭内で夫から妻へ行われるケースも多くあります。特に家庭内で起こる夫婦間でのモラルハラスメントは、他人からは見えにくく長期的に行われる傾向にあるもの。モラハラされる側は自分が悪いと感じて、抵抗や反論を諦めてしまうこともあります。
モラハラの言葉の意味、パワハラの違いは?
モラルハラスメントとは、言動や態度によるハラスメントのことで、精神的に追い詰める嫌がらせを指す言葉です。法律で明確に決められている範囲や定義はありませんが、基本的には言葉や態度による精神的な暴力のことを言い、実際に暴力をふるうことは除きます。パワハラ(パワーハラスメント)もモラハラとよく似たハラスメント行為ですが、パワハラは上司と部下などの上下関係が基礎にあり、相手が断れない状況を利用して意に沿わない行為を強要することを言います。
それに対し、モラハラは上下関係によらず起こるのが特徴で、パワハラが周囲から見て明らかに加害者側がおかしいと判断しやすい行為が多いのに対し、軸に「モラル」が絡んでいることで被害を受けた側にも問題があるかのようにとられやすいのが難しい点です。
モラハラ夫とは
夫婦間でのモラハラには、夫から妻、妻から夫への2種類があります。なかでも夫から妻へのモラルハラスメントは、経済的、社会的に追い詰められやすい女性がターゲットになるため、被害に遭っている人がなかなか対策に踏み切れないのが実情です。
モラハラ夫はそんな弱みに付け込んで、家庭内でしつこく妻にハラスメント行為を繰り返します。子どものいる家庭では、妻だけでなく子どもも巻き込まれるケースもあるようです。家庭での出来事や行為をターゲットとし、家事や育児の否定などをきっかけに徐々にエスカレートしていくこともあります。
モラハラは精神的DV?
モラハラは精神的なDVと例えられることもありますが、厳密にいうと似ているようでことなるものです。精神的DVは、夫が妻を個人的に責めることが多いのに対し、モラハラの場合には夫は妻を「常識的に」「世間的に」おかしいと責めます。「お前は人間としてダメだ」と社会的なレッテルを貼り、相手を陥れて被害者の罪悪感を引き出すのがモラハラです。
そのため被害者でありながら自分が悪いと責めて、モラハラ被害に遭っていることに気づきません。モラハラ夫の言動を正しいものと信じて、モラハラ夫の言いなりになってしまうのです。
とはいえ、実際に複合的にどちらも行う夫もいるため、似ているものとして扱われることもあります。モラルハラスメントを精神的DVの一種として捉える考え方もあるようです。
モラハラ夫の特徴、チェックポイント
モラハラ夫の行動は、冷静に第三者の視点から見つめ直すと大変わかりやすいものです。「自分もモラルハラスメントを受けているのでは?」と感じたら、まずは当てはまっている特徴がないかチェックしてみましょう。モラハラ夫によくある言葉や態度、行動としてメジャーなものを集めました。
この言葉はモラ夫傾向あり!モラハラ夫言動チェックシート
日常的に使われる言葉は、モラ夫傾向を顕著に表すものとなります。以下にモラハラ傾向を示す発言をまとめました。自分の旦那に当てはまることがないかチェックしてみましょう。

~これがあったら注意!モラハラ夫の言動チェックシート~
- 誰のおかげで生活できると思っているんだ
- お前みたいな人間は、社会ではやっていけない
- (子どもに対して)お母さんのようにだらしない人間になるな
- 家事すらまともにできない
- お前のせいで○○になったんだ
- お前に子育てする資格はない
- 黙って俺に従っていればいいんだ
基本的には、モラハラ夫は「自分はえらい」「お前が悪い」という二つをベースにして発言しています。そのため、いつも上から目線で支配や指示、非難する言動となるのです。
モラハラ夫の行動の特徴は?行動チェックシート
モラハラは言葉だけでなく、行動にも顕著に表れます。夫の行動や態度が下記のチェックに当てはまるほど、モラハラ傾向があると言えるでしょう。

~この行動はNG!モラハラ夫の行動チェックシート~
- 無視をする
- ちょっとした失敗から、人格攻撃をする
- 「夫の俺が〇〇だと思われる」という理由で、行動を制限する
- よその家庭の奥さんと比較して罵る
- 家計の管理を自分だけでしようとする
- 離婚や経済力を盾にして脅す
- 人前で馬鹿にする
- 『うちの嫁はこんなにダメで…』と嘘や誇張を周囲に吹聴し、味方を奪う
- 息子や娘の成績、素行まで全て妻の責任にする
モラハラ夫の行動や態度も、言葉同様にわかりやすい特徴があります。常に自分が優位という態度で相手に接し、自己中心的な行動をとるのがポイント。すべての行動や態度は利己的であり、根拠に乏しい無茶な言い分もあります。
また周囲に妻の駄目加減を吹聴し、地域のコミュニティなどから孤立させようとします。普段から自分の言い分が信用されやすい地盤を作っているので、モラハラに我慢できなくなった妻が告発しても、周囲には受け入れてもらえないこともあります。
たとえばモラハラ現場を誰かに見られても「夫が妻を注意している姿」とみなされ、「強く言うこともあるが、それは妻を矯正するために仕方がないこと」という言い訳が通ってしまうことも。さらに「奥さんを正そうと頑張っている、苦労している夫」「あんな奥さんを見捨てずに、責任感があって優しい」などと、周囲から同情されているようなこともあるのです。
夫が妻や子どもにモラハラしてしまう心理

今でこそモラハラがひどい夫も、最初からそうした言動が目立っていたわけではないかもしれません。また、モラハラすることを楽しいと思っているわけではなく、心の底にある何らかのトラブルや悩み、劣等感などが原因となっていることもあります。
モラハラ夫の心理を知れば、その対処法にも活かせそうです。夫がモラハラ行動を起こしてしまう心理を知って、相手を冷静に見て、行動できるようになりましょう。
外で人に優位な立場でいられないぶん家庭内で優越感を満たしたい
モラハラ夫によく見られる傾向として、外では周りの人に優位な立場でいられないため、そのぶん家庭でうっぷんを晴らすケースがあります。職場には上司や自分より優秀な同僚などがいて、自分自身はいつも劣等感を持ち、やりたいように振る舞えません。その反動から、家庭に帰ると妻や子どもに対して優位な立場を誇示したくなるのです。
自信過剰
モラハラ夫が怖いのは、「自分の考えが絶対で、正しい」という気持ちでいるところです。そのせいで、妻や子に対する暴言や自分勝手な振る舞いも間違っているとは思いません。特に幼い頃から甘やかされ、ほめそやされて育った人は、自分を特別な人間だと思い込み自信過剰になりやすいものです。
こうしたタイプのモラハラ夫は外面が大変良く、家庭内だけで横暴な態度をとります。また、仕事もできて、優秀で人望も厚いケースが多いものです。そのため家庭でのモラハラを妻が訴えても信じてもらえず、被害が気づかれにくい傾向にあります。
妻から自分への愛情を確認している
モラハラ夫の無茶で自分勝手な言動は、妻の愛情を確認している可能性もあります。あまり良い家庭環境で育っておらず、愛情不足で育った過去を持った人の場合、愛情への不信や自己肯定感の低さがモラハラ行為を引き起こしているのかもしれません。
自分勝手な主張や振る舞いを許してもらえることを愛情と感じ、家庭でモラハラ行為を行います。精神的に支配して、自分から離れないようにしようという思いが強い可能性もあるでしょう。
夫のモラハラは治る?
夫のモラハラ行為は、過去や心の奥底に抱える悩みが引き起こしていることがあるという3つのケースをご紹介しました。そんな深い原因がある場合、改善は難しいのでしょうか?
モラハラは、長く築いてきた関係のなかで悪化するケースもあり、そこには最初のモラハラ行動に対する妻の言動も関係しているケースがあります。つまり最初にした夫のわがままや暴言、利己的な行為を、妻が無条件に許したことで、夫はその行為を「正しい」と思い込んでいるのかもしれません。
もしそうなら妻が態度を変えていき、モラハラを許さないことで夫の言動が収まる可能性もあるでしょう。実際に夫のモラハラを毅然とした態度で受け止めることで、治ったというケースもあります。
次の項目では、事例を交えながら、夫のモラハラを改善する付き合い方のポイントをご紹介します。
モラハラ夫の対処法、付き合い方

モラハラ夫との付き合い方は難しいですが、諦めてしまえば改善の余地は少なくなりますし、自分自身も快適な生活が送れません。「自分さえ耐えれば」「下手に●●になるよりも今の状況の方がマシ」と消極的な考えになってしまう人も多いですが、例えば子供がいるとすれば、モラハラ夫の存在は子供の精神衛生上もよくありません。
少しずつでも安心できる生活を取り戻し、夫のモラハラが緩和するような態度と行動を身に付けていくことが大切です。夫のモラハラが治る可能性も含めて、今後のモラハラ夫への対処法を考えていきましょう。
対処法1:無視されているときも、なるべくいつもと同じように接する
モラハラ夫の無視は、相手を思い通りに動かすための策略という可能性があります。無視されるのはつらいですが、それに負けて悪くないのに謝罪したり相手の意見を無条件で通したりするのはNGです。基本的に、モラハラ夫が自分を無視しているときは、できるだけいつも通りに過ごし、接するようにします。
無視されているのに話しかけて悲しい思いをするのは精神的に良くないため、どうしても必要なときだけ回答を求めるようにしましょう。また、挨拶など最低限のアプローチを続けることは、相手に「自分は話す気がある」と伝える効果が期待できます。自然に接しているうちに、夫もつられて元通りになるかもしれません。
対処法2: モラハラ行為や態度は話題を変えて取り合わない
モラハラ夫との生活では、理不尽な行為や態度、言葉なども多く降りかかってくるでしょう。その際には決して相手をせず、徹底的に受け流すことで対応するのがおすすめです。モラハラの原因や根底にどんなトラウマがあろうと、それを受け入れるのではなく、きちんと「モラハラすると相手にされない」と学ばせる必要があります。自分のわがままが通らないとわかれば、モラハラ行為は減っていき、適切な行動や態度をとれるようになるでしょう。
モラハラ行動を本気で正そうと思うなら、受け流すときには最後まで徹底的にやることが重要です。途中で諦めて言うことを聞いてしまうと、反対に「モラハラし続ければ言うことを聞く」と悪い方向で学習させてしまう恐れがあります。
対処法3: いったん距離を置く
夫のモラハラ行為がひどくなり、子どもに悪影響を及ぼしたり、自分が精神的に追い詰められてしまいそうなら、いったん距離を置くことも必要です。夫から離れることはいろいろな面で大変ですが、まずは自分や子どもを第一に考えて行動しましょう。以下のような公共のサービスなども利用できます。
~モラハラの相談ができるサービス~
各市区町村の相談窓口を知りたい時は、WEB検索(GoogleやYahoo!など)で「●●市 DV相談」といったように自治体名+DV相談で検索すると家族との問題の相談に乗ってくれる市区町村の案内ページが結果に出てきやすいです。
一度離れることで、モラハラ夫も自分のことを冷静に振り返れる可能性があります。モラハラする人は自分や周りがよく見えていないこともあり、離婚の危機を感じて初めて、事態を理解できるかもしれません。
対処法4: 専門家に個別相談をしてもらう
モラハラには多様なケースがあり、対処法もさまざまです。自分では対処法がわからない、自分でやってみた方法がうまくいかないときなどには、専門家に相談してみるのも良いでしょう。専門家はさまざまな事例を見てきているので、その人のケースに応じた対処法をアドバイスしてもらうことが可能です。 相談窓口には、公的なサービスや民間サービスがあります。
~相談窓口~
モラハラ夫と生活するときの注意点


モラハラ夫との生活は苦しいことも多く、知らず知らずのうちに自分だけが追い詰められてしまうことがあります。それはモラハラ夫の思うつぼであり、モラハラ行動を正しいことと相手に勘違いさせる原因にもなるでしょう。自分を見失い、相手のモラハラ行動を加速させないために、注意したい点を紹介します。
あなたは悪くない
まずはっきりさせておきたいのは、「あなたは全く悪くない」ということです。モラハラが続くと自分が悪いのではないかと思いがちですが、自己肯定感が下がってしまうとモラハラをさらに加速させる悪循環を引き起こします。「自分がダメだから」と考えるのは厳禁です。 モラハラのターゲットになりやすい人の特徴には以下のようなものがあります。
- 嫌われたくなくて意見を言えない
- 悪くなくても謝ってしまう
- 自分に自信がない
自分が悪い、ダメだからと我慢することは、モラハラのターゲットになる原因の一つです。悪いのはモラハラする夫であり、自分は悪くないと割り切って、自分に自信を付けましょう。
付き合い始めの二人を思い出してみる
モラハラする夫との生活に疲れたら、付き合い始めの頃の二人を思い出してみるのも良いでしょう。最初は夫も今のようなモラハラする人ではなかったはず。結婚を決めたときの夫の姿を思い出し、結婚した頃と今で何が変わってしまったのか考えてみましょう。付き合い始めを思い出すことで、前の雰囲気を作ることができないか、いろいろ試してみるのも良いかもしれません。夫への接し方を少し変えてみるのも現状を打破するきっかけになりそうです。
離婚も手段の一つ
モラハラ夫と生活するのは想像以上に大変です。自分は悪くないのに不条理に責められる日常は心を蝕みます。本来なら家庭内はリラックスできて心地良い場所のはずなのに、気持ちが休まりません。そんな毎日に限界を感じたら、決して無理はしないこと。モラルハラスメント対策をしても改善せず、うまくいく希望が見えないなら離婚も手段の一つです。
経済的、社会的な理由から離婚を回避したいと思うこともあるでしょう。なんとか離婚を避けるためにがんばってきたのに、諦めきれない気持ちもあるかもしれません。しかし、変わることないモラハラ夫との生活は、果たして幸せなものでしょうか?
最終的な手段にはなりますが、「本当に追い込まれてしまう前に離婚できる」ことは覚えておいてください。離婚することで得るものと失うものを紙に書きだしてみるのもおすすめです。意外にも失うものが少なくて、得るものが多いことに気づくかもしれません。
自分と向き合う時間を作って自分のことを抱きしめる
自分を見失っているかどうか…それに自分自身で気づくことができるか、最初はなかなか難しいかもしれません。そんな時は今の状況にあなたの友人がなっているとして、あなたならその友人になんと声をかけるかを意識されてみてはいかがでしょうか。そのような第三者の立場に立って客観的に自分自身と向き合うことで気づくこともあります。
第三者の立場で意識するためには、まずひとりで落ち着ける時間を作ってみましょう。公園に行ってベンチで座って考えてみる、散歩をしながら考えてみるなどもよいですが、家で簡単にできる方法として自分磨きのお手入れの時間をきちんととってみることをおすすめします。
自分の素肌に触れながらであれば、自分をないがしろにしない大切ささえも感じることができます。さらに、そこで素肌のケアをしながら自分自身を抱きしめることをプラスするとよいかもしれません。抱きしめるときには「あなたは悪くない」と思いながら。それは自然と自分を肯定する承認になります。自分の体を労わることで気持ちを切り替えられ、ケアによって美しくなっていく体を見ていると女性としての自信も取り戻すきっかけにつながります。
素肌に触れるような自分磨きをするならば、ラブコスメでは「プエラリア・ハーバル・ジェル」がおすすめです。プエラリア・ハーバル・ジェルは、プエラリアミリフィカ根エキスを独自配合したジェルとなっており、肌にハリを与え、すべすべのお肌へと導きます。丁寧に塗りながらマッサージして、自分で自分を優しく抱きしめてあげましょう。心地良い肌の感触に癒されます。
自分だけを責めずに自分の中でできる解決策を

モラハラ夫との暮らしは、理不尽で耐えがたいことも多いものです。とはいえ、自分ではモラハラに気づかず、知らないうちに追い詰められてしまうケースもあります。その場合「自分が悪い」と思い込み、どうすることもできなくなってしまうでしょう。
夫のモラハラを改善するには、早い段階でモラハラのループを断ち切ることが大切です。対処する側も大変ですが、無理せず自分を大事にしながらアプローチしていくことで明るい兆しが見えることもあります。
ただ、自分だけで解決する事が難しい場合もあります。その時は自分を責めず、自分だけで抱え込まないように、第三者となる専門機関にも頼りましょう。自分の生活をコントロールしていくためにも自分一人で抱え込まないようにしてくださいね。
また、過去にモラハラを受けた経験があり、新しい恋をするのも怖くなってしまったという場合には下記の記事も参考になります。こちらもぜひチェックしてみてください。
恋愛恐怖症の原因や克服法について詳しくはこちら

女性の体や恋愛、セクシャルなお悩み解決をサポートするラブコスメの編集部。商品だけでなく、情報の面からも、女性の笑顔溢れる毎日を応援します。