「かまってくれない」状況は変えられる?


彼氏にもっとかまってほしい、彼氏がいるのに寂しいなど、恋愛で孤独な寂しさを抱えている女性は珍しくありません。男性は付き合うまでは全力でアプローチしますが、付き合って彼氏になったら態度が変わり、付き合う前との落差によって寂しく感じる人もいるでしょう。
付き合う前のようにかまってくれない彼氏は、いったいどのような心理なのでしょうか?また、彼氏にかまってもらえず寂しくなった時は、どうすればいいのでしょうか?
本来恋人が恋人同士になったら、連絡をとったりデートしたりコミュニケーションをとることはとても幸せな時間で楽しいもの。逆に付き合った後に二人の時間が減ってしまった彼氏は、まだ『付き合う楽しさ』を十分に感じていないのかもしれません。
そんな彼氏には、二人で一緒に過ごす楽しさを沢山実感してもらうことで、「かまってくれない」状況を変えられるかもしれません。
今回は彼氏がかまってくれない心理とその対処法を、恋愛の専門家・心理カウンセラーの秋カヲリ先生にお伺いしました。また、彼氏に上手にかまってもらう誘い方や寂しい時に取るべき行動などを詳しく解説します。付き合ってるのに彼氏にかまってもらえなくなる女性の特徴も紹介しますので、自分が当てはまっていないかチェックしてくださいね。
もっとかまってほしいのに、彼氏がかまってくれない原因とは?

女性が「かまってほしい」と思っていても、彼氏が「忙しい」「一人で過ごしたい」と言って一緒に過ごしてくれない時があります。「一緒にいたい」という気持ちがあって勇気を出して誘っても断られると、寂しいと感じて恋愛のモチベーションが下がってしまうのも無理はありません。では男性がかまってくれない原因は何でしょうか。男性の心理に迫ってみましょう。
恋愛の優先度が高くない
まず男性が彼女をかまってくれない理由の一つに、「恋愛の優先度が高くない」ということが上げられます。女性は彼氏のことで頭がいっぱいになるなど恋愛に熱中しやすいのですが、男性は女性ほど恋愛に重きを置いていません。スポーツ、仕事、勉強、遊びなど、恋愛以外のことにもたくさんの興味を持っていて、それぞれを大切にしています。つまり男性がかまってくれない時も、あまり悪気はないケースがほとんどだと言えます。
他の趣味を制限して自分だけに時間を割いてもらおうとするのは彼氏の負担になりますし、一方的になってしまってあまりいいお付き合いにはなりません。
男性が楽しく趣味の話ができるように、自分が知識を深めたり、聞き上手になったりして楽しい時間を共有できるようにしたほうがいいでしょう。そうして二人で過ごす楽しさを知っていけば、おのずと彼もあなたとの時間を大切にするようになるはずです。
適度な距離感を大事にしている
男性は女性よりも人との距離感を保つ傾向があります。つまりパーソナルスペースが女性よりも広いということ。女性からすれば抵抗なく接する距離だとしても、男性からすると「やたら近いな」と抵抗を感じる距離の近さであることもあります。そのため、女性が「もっとかまってほしい」と思ったとしても、男性からすると近すぎる距離感になり、あまり心地よくないケースがあるのです。
彼氏が一人の時間を大切にしていたり、物静かだったりと人との距離感をしっかり保つタイプなのであれば、自分も無理に踏み込まないようにしましょう。彼がリラックスしている時にかまってほしいと伝えるなどするのがおすすめです。
恥ずかしがっている
単純に恥ずかしがりやで、彼女にかまってあげる行為に照れてしまっているケースもあります。恥ずかしがりやの彼氏であれば、ただ待っている姿勢だと「自分からかまうのは恥ずかしい」と感じてあまりかまってくれないかもしれません。かまってほしいときは、具体的に「こうかまってくれると嬉しい」という「かまい方をリクエスト」して、相手がそうしてくれたときに大いに喜んでみせましょう。そうすると彼は恥ずかしい気持ちよりもかまってあげたい気持ちが強くなり、自然と彼とのコミュニケーションは増えていきます。
「かまってほしい」ことに気が付いていない
心の中で「かまってほしい」といいつつも、あなたがそれを行動や口に出すのが恥ずかしく、伝えていないということはありませんか?いくら恋人同士とはいえ、不満に感じていることは口で伝えなければ伝わらないこともあります。
『あまりかまいすぎてうざったく感じられたらいやだな』『今の距離感、ちょうどいいな』と彼は思っていて、悪気なく接していることも考えられます。
かといっていきなり『どうして私にかまってくれないの?!』と詰め寄られてしまったら、彼氏は驚いて責められることに納得がいかない事でしょう。
そんな時は「もっと一緒にいられると嬉しい」と伝えて自分から積極的に誘ったり、「一緒にいる時は、二人の時間を大切にしよう」と一緒にできることを提案するといいでしょう。
彼氏にかまってほしい時の対処法3ステップ

日常的に彼にかまってもらうようになるには、彼が他のことよりも何よりも、彼女と一緒に何かをしているのが楽しい!と感じてもらえるようになることで解決できます。
その「楽しい体験」を見つけ出すための方法を3つのステップにまとめてみました。
ステップ1:相手に自分と一緒にいて楽しい時間はいつか聞いてみる
一緒の時間を増やそうと思った時、彼自身がすでに楽しく感じている時間なら、増やすことに抵抗や不満は生まれにくいものです。彼に「自分と一緒にいて心地いい時間はいつなのか?」を聞き、その時間を充実させるといいでしょう。自分では思ってもみない時間を彼は大切に思っている可能性もあり、新しい発見もあるかもしれません。
また先に相手の話を聞いたり、ちょっとした気遣いをしたりと自分から行動すると、相手はうれしく感じてこちらの要望にも応えてくれるようになるというメリットもあります。
これは営業でもよく使われる「返報性の原理」という心理現象に基づいたテクニックで、先に相手に何かプレゼントをしたり親切をしたりすることによって、その後の商談がスムーズに決まりやすいと言われています。彼に何かしてもらいたい時は、先に何かしてあげる習慣をつけるといいでしょう。
ステップ2:『二人で楽しめる事』を徹底的に探す
彼の希望に合わせながら二人の時間を増やすのもいいですが、「新たに二人で楽しめる事を探す」というのも、今までにない楽しい時間が生まれる可能性を持っています。
二人で楽しめることを探す時には、自分が好きなものの魅力を伝えて一緒に楽しんでもらう方法と、相手が好きなものに詳しくなって一緒にやろうよ!と誘う方法の二つがあります。趣味が似ているのであれば、前者の方法でも興味を持ってくれるかもしれません。
あまり趣味が近くないのであれば、まずはあなたが彼の趣味の世界に飛び込み、一緒に楽しむという方法がスムーズにできるでしょう。
自分で勉強するのもいいですが、ある程度初歩的な知識を頭にいれたら、深いところは彼に教えてもらうのも一つの方法です。
じっくり考えて「二人一緒に楽しむ」を実践しても、思ったようにうまくいかないということもあります。彼が楽しむポイントが分からずに、「これって楽しい…?」と疑問を感じてしまう女性もいるかもしれません。しかしだからと言って楽しくない空気を出してしまうと、彼はもう一緒にチャレンジしてくれなくなる可能性も。
大切なのは「彼と一緒にいられること」そのものを楽しむということ。そして思ったように楽しめない回があったとしても、次は別のことにチャレンジしようと前向きに考え、いろんなことを二人で体験してみましょう。
きっといつか「二人一緒に楽しめること」が見つかり、彼との時間も充実するはずです。
ステップ3:タイミングを見計らって誘う
彼が好きなことを軸に楽しい時間を増やしていったあとは、彼の興味外のことも、誘ってみましょう。
ただし、彼氏が忙しい時や落ち込んでいる時は余裕がないので、そっとしておきましょう。時間にゆとりがある時や、穏やかな時は彼も誘いに応じてくれやすいタイミングです。
洋服のすそを引っ張ったり、くっついてみたりと可愛らしく関心を引いて、切り出すのもいいでしょう。「やろうよ!」と言ってNGを出されてしまってはとん挫してしまうので、相手の様子を見ながら切り出すことで、これまでにない新しい二人の楽しい時間が広がる可能性が高くなります。
また以下の記事でも、かまってほしい女性向けのコミュニケーションの取り方を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
かまってちゃんのコミュニケーションの取り方についてはこちら
彼氏の関心を引こう!上手にかまってもらう誘い方
普段コミュニケーションが薄いという訳ではないものの、ふと無性に「かまってほしい!」と思うこともあります。そんな時は、自分に関心を向けてもらうにはどうしたらいいのでしょうか?
例えば、こんな「誘い方」を試してみるというのもよさそうです。
後ろから抱きつく

彼の傍にいてふと無性にかまってほしい気持ちが湧いてきたときは、気持ちがわかりやすく伝わるように、彼氏に後ろから抱きつくのがおすすめです。男性はわかりやすく甘えられるとうれしいものなので「かわいい」と感じ、かまってもらいやすくなります。
服の裾をひっぱる

抱きつくのは少し強引な印象で勇気がいる…と感じるのであれば、彼氏の服の裾をちょんちょんとひっぱり、小さく「かまってほしいな」とおねだりするのもかわいらしいやり方です。少し恥ずかしそうにするとさらに男心をくすぐるでしょう。
電話してもらう

会うのが難しい時は、無理にデートの時間を取ってもらおうとせずに電話でコミュニケーションをとるのも一つの方法です。今は通信環境が整っていれば、通話料がかからないアプリの無料通話機能を使って長く話すことも可能です。「電話したいんだけど、時間ある?」と尋ねて、「どうしたの?」と聞かれたら「かまってほしくなっちゃった」と言うのもかわいらしいです。
LINEでかまってもらう

直接会えない時はLINEでかまってもらうのもひとつの方法です。手軽にできておすすめなやり方は、かわいいスタンプを送ること。ネタ系のスタンプでも大丈夫なので、かまってほしい気持ちが伝わる愛嬌のあるスタンプを送ってみましょう。
もちろん言葉でストレートに伝えても問題ないのですが、スタンプを使った方がどんな表情でかまってほしいと伝えたいのか分かりやすく表現できます。ただし、かまってほしいからといってスタンプを連投して相手に通知を10件以上も送ってしまうのはマナー違反!
それが一つのじゃれ合いとして定着しているカップルなら大丈夫ですが、特に彼が仕事で疲れているであろう夜には1、2件で留めておきましょう。
こういった対処法の他にも、彼が自ら甘えたくなるようなテクニックを試すのもおすすめです。 かまってくれない、スキンシップが少ない彼への対処法は下記記事を参考にしてみてください。
彼氏に甘えてきてほしいときのテクニックについて詳しくはこちら
専門家にも聞いた!状況別・彼にかまってもらう方法
付き合っているのにかまってくれない状況が続くと「なんでかまってくれないんだろう」と疑問を感じ、一緒にいる時もついネガティブな空気が生まれやすくなります。しかし、一緒にいる時に楽しさを感じられない雰囲気だと、彼は余計に会う時間を重たく感じてしまい逆効果。そうなる前に、恋愛の専門家がおすすめする「彼にかまってもらう方法」を試してみましょう。
今回、彼がかまってくれない心理とかまってもらう方法について、状況別に恋愛の専門家である心理カウンセラーの秋カヲリ先生にお聞きしました。
仕事や趣味・友人との予定ばかりでかまってくれない
恋愛よりも仕事や趣味、友人との予定を優先する男性は多いです。男性社会は競争社会なので、仕事や趣味などで自分のスキルを高めることがステータスになります。恋愛を重視する男性は比較的少なく、恋愛の話をオープンにすることを恥ずかしがる傾向もあるため、恋愛よりも仲間内の友人との予定を優先する男性もいます。
対処法は「私との予定もこれくらい確保してほしい」と伝えることです。女性のように恋人との予定を優先する男性は多くありませんから、無理やり優先させようとするとストレスになります。仕事・趣味・友人の予定とうまく両立する方向で調整すれば、円満に解決できるでしょう。
一緒にいるのにかまってくれない
一緒にいてもスマホゲームばかりしてかまってくれない彼氏が急増しているそうです。男性は女性よりも横並びの意識が薄く、個の時間を大切にします。彼女といても、自分の時間を大切にする傾向があり、その結果として一人時間と同じような行動をしやすいのです。ふだんスマホゲームに熱中している男性だと、一緒にいても同じように過ごしてしまうでしょう。
対処法は「かまってほしいから、こういう時はスマホゲームを控えてほしい」といった要望をストレートかつ論理的に伝えることです。男性は女性ほど察する能力が高くありません。また、論理的に伝えたほうが納得しやすいので、わかりやすく明確に伝えたほうが理解されやすく、すれ違いが起きなくなります。
彼氏がいるのに孤独で寂しい時の対処法

彼氏にも予定や都合がありますから、かまいたくてもかまえないという状況はあり得ます。また、恋人との時間を大切にしないのはよくない事ですが、常に一緒でないと寂しくなってしまって満足できないというのもあまり良くない状況です。どうしてもかまってほしい、孤独で寂しいという気持ちが募ってしまった時に、自分の中で昇華する対処法も知っておきましょう。
彼氏以外の人間関係を充実させる
彼氏以外にも友人や家族などさまざまな人間関係があります。彼氏1人だけに執着せずに、ほかの人とも仲良くして人間関係を充実させることで、期待を分散させて彼氏に依存せずとも楽しく生活できるようになります。今はインターネットも普及してSNSなどで共通の趣味を持つ人を探せるので、友達も作りやすくなりました。交友関係を広げ、彼氏と一緒にいる以外の時間も充実させるようにしましょう。
恋愛以外の趣味を作る
無趣味な人は恋愛だけに集中しやすく、彼氏がかまってくれない時に「彼氏がいるのに寂しい」「付き合ってるのに寂しい」と孤独感ばかり強くなってしまいます。恋愛以外の趣味も充実させましょう。恋愛以外にも夢中になれる何かがあるはずです。少しでも興味を持てるものがあれば、ダメで元々の気持ちで積極的に挑戦してみてください。
彼氏が喜びそうなことを企画する
寂しい時こそ、相手を喜ばせることを企画しましょう。してもらうことばかり考えて受動的になっていると、愛情が与えられていないと感じた時に「私ばっかり好きなのかな…」と不安になったり相手を責めてしまったりすることもあるかもしれません。自分から行動する癖をつけましょう。彼氏の好きな映画につきあう、行きたがっていたラーメン屋に一緒に並んであげる…など、彼氏に楽しんでもらえるようなデートを企画すれば自分の寂しさもまぎれますし、彼氏もかまってくれるようになるかもしれません。
要注意!ますますかまってもらえなくなる女の特徴


注意してほしいのは、自分の願望を押し付けないこと。一方的なわがままになり、彼氏は嫌気がさして余計にかまってもらえなくなる可能性があります。空回りしてかまってもらえなくなる人の特徴を知り、自分はそうならないように反面教師にしてくださいね。
人前でイチャつこうとする
多くの男性は人前でイチャイチャするのを嫌がります。恥ずかしいうえに、知り合いに見られたらと思うと恐怖すら感じるでしょう。男性が嫌がっているのに人前でイチャつこうとする女性は彼からすると配慮が足りない人だと見えてしまいます。彼氏にかまってほしい時は、なるべく2人きりの場所でイチャイチャするようにしましょう。
負の感情をぶつける
かまってもらいたいあまりに、愚痴や人の悪口などを言う「かまってちゃん」は品がなく話を聞いていて楽しいものではありません。彼氏も負の感情たっぷりのマイナスな話を聞くと気分が悪くなるので、段々と話すのに嫌気がさしてしまって普段の話もまともに聞いてもらえなくなる恐れもあります。自分の品格も下げてしまうので、かまってほしい時もポジティブな話をしましょう。
また、彼に対して負の感情が高まると「彼に浮気される夢」を見てしまうこともあります。そんな時はすぐに彼の気持ちを疑ったりするのではなく、自分のメンタルをコントロールするコツを押さえて実行してみましょう。 詳しくは下記記事を参考にしてみてください。
浮気される夢を見た時の心理や対処法についてはこちら
無言で拗ねて不機嫌になる
女性は子育てで赤ちゃんの表情を読み取ることができるように、本能的に察する能力が高いと言われています。そのため、彼氏にも同じように察してほしい、察することができるはずと思いがちです。ただ、男性は女性と違って相手の感情を読み取ることが苦手なので、黙って不機嫌になられても何が原因だったのかわからず困惑してしまいます。黙って拗ねるのが通じるのは子どもだけです。大人の女性なら、不満や要望は自分の言葉でちゃんと伝えましょう。
彼氏の時間を奪おうとする
彼氏にもプライベートがあり、すべての時間を彼女のために使えるわけではありません。彼女とのデートと同じように、仕事・就活・バイト・趣味・遊びなどさまざまな予定があるのです。どれも男性にとっては大切な時間なので、彼氏の時間を強引に奪おうとすると煙たがられます。さまざまな活動や人間関係があっての彼ですから、尊重しましょう。彼女が自分の仕事や趣味を応援してくれると、彼氏は「この子を大切にしよう」と思うものです。
かまってほしいのなら工夫をしてみよう

かまってほしい、寂しい!と思った時こそ、相手と二人で楽しい時間を過ごす工夫ができているか?を見返すいい機会です。感情的に自分のかまってほしい気持ちだけをぶつけても、彼が一緒に何かをすることが楽しい・幸せと思えなければ長続きはしません。二人の時間をもっと楽しく過ごすにはどうしたらいいのか考え、心地よく過ごすためのヒントを見つける行動をとりましょう。
一方、ある程度かまってもらっていても「もっとかまってほしい」「寂しい」と感じてしまうときは、彼を変えるのではなく自分の人間関係や趣味を充実させましょう。そうすることで自立心が芽生え、彼と少し一緒にいるだけでも満たされた気持ちになり、二人の時間に笑顔が増えたり、自分の中の幸せも増えます。「かまってもらう」ではなく「相手に何かをしてあげる」方向に行動を変えると、より良い関係を作れるでしょう。

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