さまざまな状態の男性器に対処する方法
前回登場した性技指南書「おさめかまいじょう」。江戸時代の女郎屋の主人に代々伝えられてきた、遊女のためのテクニック本です。その中には、「硬くならない男性器」「包茎の男性器」「巨根」への対処法も書かれていました。
現代に同様のお悩みを抱える女性は多くいらっしゃるかと思います。今回はこの3つの対処法をご紹介いたしましょう。
「硬くならない男性器」の対処法

硬くならない男性器の場合には、「陰嚢」を刺激するのがよいようです。陰嚢を手で温めるようにしながら、伸ばすように揉み、陰嚢に皺がよるまでこれを続けます。この時、中途半端に男根を刺激すると、かえって萎えさせてしまうことがあるので注意しましょう。十分に勃起するのを待ってから挿入すれば、スムーズに射精に導くことができます。
また、いきり立ち過ぎて、かえって半勃ちになってしまうこともあります。そのような時は、あえて性感を刺激しないようなマッサージや、飲み物を飲ませるなどして、リラックスさせてあげましょう。お手洗いに立ってもらうのもよいようです。その上で、男根に暖かい布と冷たい布を交互に巻き付け、亀頭に唾をつけて刺激。十分に勃起したら挿入しますが、性急な抜き差しはさせず、回転運動を中心に、女性が丁寧に腰を遣うことが大切です。密着感を堪能させてから、大きく抜き差しすれば、スムーズに射精に導くことができるでしょう。
「包茎の男性器」の対処法
ここでは、より悩みの深い、真性包茎への対処法をご紹介いたしましょう。真性包茎の男根は通常より小さく、しかもなかなか射精をしません。そのため、女性が悩みを抱える場合も多くあると言われています。
まず、燗冷ましの酒と湯を混ぜた物に先端を漬け、恥垢をよく洗い流します。清潔にすることは真性包茎においてとても大切ということでしょう。続けて、椿油を亀頭によくすり込むと、半剥けになるので、それから挿入すると良いでしょう。包茎男性は、ピストン運動を繰り返すと、痛みを訴えることがあります。しかし、激しい痛みでなければ、そのまま続けることができます。そうすれば射精に至ることができるでしょう。ただし、続けることができない程に痛む場合には様子を見ることもお忘れなく。
「大きすぎる男性器」の対処法

時には受け入れ不可能なほどの巨根に出会うこともあったことでしょう。大きすぎる男性器は、遊女にとって喜んでばかりはいられないもの。しっかりと対処法が提案されていたのです。
大きすぎる場合には、まず、手と口で一度射精させるようにしていたとのこと。そして一度半勃ちになったところで挿入することが推奨されていました。ただし、サイズが合わない場合には注意が必要です。根元まで挿入したことで、女性が傷を負ってしまうことも考えられます。その場合には、手で根元を押さえるなどして、挿入部分を調節してみてください。
いかがでしたでしょうか。さすがに、全てのテクニックをそのまま現代で使うことは難しいかも知れません。しかし「おさめかまいじょう」は、女性の心身への負担を考えて作られた内容でもありますので、参考にできる点は多くあるのではないでしょうか。
パートナーの男性がこれらの問題を抱えている場合には、試してみてはいかがでしょうか。ラブタイムの助けになりましたら幸いです。
1970年生まれ。1996年より、漫画原作者として活動。2009年、日刊誌連載「日本性史」にて、アダルトライターとして活動開始。
スマートフォンアプリ「セックスの日本史」、女性向けWEBサイト連載「蔦葛物語」「オンナとオトコの日本史/世界史」などの著作がある。