江戸時代の男性も「自分のアソコ」に興味津々!

突然ですが女性の皆さん。うっかり男性向けのサイトを見たときに、「陰茎増大」などの広告を見たことがありませんか?
男性は、女性が思うよりはるかに、「自分の男性器は、他の男性と比べてどうなのだろうか?」と、気にしているもの。それは、江戸時代でも変わりませんでした。
江戸時代の艶本「百人一出拭紙箱」では、なんと男性器が十段階にランク付けされているのです!では江戸時代はどのような男性器が理想とされていたのでしょうか?一緒に確認してみましょう。
公開!江戸時代の理想の男性器ランキング!
●第一位
堂々の第一位は「麩」(ふ)。つまり柔らかい男性器です。男性は硬さを誇示したがりますが、柔らかい方がむしろ、女性器の中でフィットして、どんな膣にも対応できるとされました。この「麩まら」は、「麩のように愛液を吸い込んで膨張し、内側に自在に貼り付く」 とされ、その感触が好ましかったようです。現代でも、ふにゃふにゃな材質でできた、柔らかいディルドが発売されており、男性の意地に反して、柔らかい男性器は好ましいもののようです。
●第二位
二位は「雁」(かり)、いわゆるカリ高の男性器です。これは現代でも、男女共に好ましいとされていますね。
●第三位
三位は「反」(そり)、上方向に大きく反り上がった男性器のことです。膣の上部、現代で言うGスポットを刺激するので、好ましいとされました。
●第四位
四位は「笠」(かさ)、カリが太い男性器の事です。「雁」との違いは、よくわかりません。
●第五位
五位は「鉄」(てつ)、黒光りした男性器です。医学的根拠はないのですが、現代でも、多くの女性と交わった男性器は黒光りすると言われています。男性器そのものと言うよりも、その経験値が好ましいとされたのでしょう。
●第六位
六位は「白」(しろ)、逆に色白の男性器を指します。これも医学的根拠はないのですが、女性経験のない/少ない男性器は白いとされました。経験豊富な男性よりむしろ、無垢な男性を自分好みに育て上げたいという好みでしょうか。
●第七位
七位は「木」(もく)、曲がっていない真っ直ぐな男性器のことです。
●第八位
八位は「太」(ふと)、太い男性器。これは現代でも、好き嫌いがわかれますね。
●第九位
九位は「長」(なが)、長い男性器。奥まで届くので、ポルチオ性感を開発済みの女性が好みますが、奥に当たって痛い」という女性も少なくありませんので、人それぞれというところです。
●第十位
十位は「包」(すぼ)、包茎のことです。当時の衛生事情から言って、包茎の男性は敬遠されたのかもしれません。
意外にも「百人一出拭紙箱」のランキングは女性視点!

このランキングの作者の性別は不明ですが、男性の視点ではなく、「女性にとって好ましい男性器」のランキングになっています。もし男性の手になるものだとすれば、女性に相当な取材をして作られたものでしょう。でも、女性のホンネは、男性器の形よりも、ちょっとした心遣いが嬉しいもの……かもしれませんね。
1970年生まれ。1996年より、漫画原作者として活動。2009年、日刊誌連載「日本性史」にて、アダルトライターとして活動開始。
スマートフォンアプリ「セックスの日本史」、女性向けWEBサイト連載「蔦葛物語」「オンナとオトコの日本史/世界史」などの著作がある。