九通りのセックステクニックの二つ目は、『虎歩(こほ)』をご紹介していきます。前回の竜に続き、やはり四聖獣の一つである虎が歩む様子を表していますよ。
虎の歩くポーズ=バックのこと

『虎歩』の説明は以下のようになっています。
「女性をうつ伏せにして、お尻を高く上げさせます。男性はその後ろにひざまずいて、女性のお腹を抱きかかえます。
男性器を挿入したら、膣の真ん中を突くようにして、なるべく深く密着させます。初の四十回くらいは早いテンポで突き、それから普通の速度にします。
膣口が自然に開いて、愛液が流れ出すようになってきたら、そこまでにして休憩します。このようにすれば、百病もおこらず、男性はますます元気盛んになります」
現代で言うバック(後背位)ですね。女性が正常位に次いで好きな体位とも言われています。他の体位に比べて奥まで男性器が当たるので、子宮口やGスポットを刺激しやすい体位です。
しかし膣の深さと男性器の長さによっては奥を突かれ過ぎて痛いことがあるので、よくコミュニケーションを取って加減してもらいましょう。
テンポを変えてより楽しむ
「膣の真ん中を突くように」というのは、子宮口(ポルチオ)への刺激を意識しているのだと思われます。
「最初の四十回くらいは早いテンポで突き、それから普通の速度にします」と言うのは面白いテクニックです。普通はゆっくりからはじめてテンポを上げて行くものですが、あえて「早く→ゆっくり」と言うのには、何か理由があるのでしょう。残念ながら、本書にはその理由までは書かれていません。
皆様もパートナーと試してみて、「これだ…!」と何か理由に気がついたら、ぜひ教えてくださいね。
また今回ご紹介した体位は「虎歩」でしたが、セックスの体位は他にも多くの種類があります。パートナーとの相性抜群な体位を見つけるためには、さまざまな性交体位を試していくことも大切です。
彼にも勧めたいおすすめのセックス体位については、下記記事にまとめてあります。参考にしてみてください。
おすすめのセックス体位(性交体位)の種類についてもっと詳しく知りたい方はこちら
■イラスト:フジワラアイ
1970年生まれ。1996年より、漫画原作者として活動。2009年、日刊誌連載「日本性史」にて、アダルトライターとして活動開始。
スマートフォンアプリ「セックスの日本史」、女性向けWEBサイト連載「蔦葛物語」「オンナとオトコの日本史/世界史」などの著作がある。