戦国時代でもジャンクなセックスはNG

『黄素妙論』はまず「女性に『セックスしたい』という欲望が起きていないうちは、決して挿入してはならない」と、厳しく戒めています。
時は戦国時代。命の危険が日常に迫る中では「挿入して射精しておしまい」のジャンクなセックスが多かったことでしょう。しかし『黄素妙論』は、そのようなセックスを「男女双方の健康のためにならない」と一刀両断にしています。そして、女性の『感じちゃった…』を見抜く、五つのポイントを指導しています。早速ご紹介しましょう。
準備ができていないのに挿入すると?
「五臓の気がまだ動き始めておらず、女性器が潤ってもいないのに、強引に挿入しようとすると、勢い乱暴なセックスになり、かえって早漏になってしまいます」
女性の方に準備が整っていないのに、強引に装入するのは、健康的なセックスとは言えません。そのようなセックスで精子を洩らすのは、男性の健康にもよくない…という考え方です。
とはいえ、実際にどのような前戯をすればいいのかがわからない方もいることでしょう。 セックス前におすすめな前戯のやり方は、下記記事にもまとめてあります。参考にしてみてください。
セックスを盛り上げる前戯テクニックについてはこちら
セクシャルトークで心をほぐそう

「男女がイチャイチャしながらセクシャルトークなどをしていると、急に女性の顔が赤らんでくることがあります。これは、女性が感じ始めた証拠です」
イチャイチャしながらのセクシャルなトークは、古今東西を問わず最高の前戯ですね。
「この時、男性はペニスを女性器の入り口にあてがうのがいいでしょう」
女性が感じたからと言って、すぐ挿入するのではなく、入り口で焦らすようにするのがいいとのこと。鈴口でクリトリスを挟むようにするのも、よい前戯です。
鼻をすするのが感じた証拠?
「入り口で焦らしているうちに、女性が鼻をすすったら、欲情が肺臓を動かしている証拠です」
肺臓と言うのは、肺の古い呼び方です。私たちは性感を、性器や皮膚、そして脳で感じていると考えがちですが、昔の人は五臓六腑、つまり内臓全体で感じていると考えていました。科学的根拠はさておき、安易に無視することは出来ない考え方です。
「この時、男性はペニスを少しだけ挿入するのがいいでしょう」
すでに女性は男性を受け入れる準備ができている様子です。ゆっくり、少しだけ挿入しましょう。
ここまででは、まだ完全な挿入に至りません。続きは次回、ご紹介いたしましょう。
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1970年生まれ。1996年より、漫画原作者として活動。2009年、日刊誌連載「日本性史」にて、アダルトライターとして活動開始。
スマートフォンアプリ「セックスの日本史」、女性向けWEBサイト連載「蔦葛物語」「オンナとオトコの日本史/世界史」などの著作がある。