私、アレ作ってます。

素敵なグッズを作りたい…! バイブ職人が常に考えていることとは?

公開日: 2021/02/22  最終更新日: 2021/04/23
【5話】常にコレを考えている
     

    アレを作るときに一番考えるコト

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    アレを開発する際、いろいろなことを考える。
    お悩みや目的、サイズや素材、仕様はもちろん。

    そんな中、私が特に考えることがこれ。

    「どうすれば、女性がもっと気持ちよくなれるのか?」

    購入して使ってくれる方から、
    思った以上に「気持ちいい」「良かった!」と思っていただくには
    今のままでいい?
    もっと何か必要では?
    本当にこれで満足できる?

    と自問自答しながら進める。

    そしてさらに悶々。

    「もし全国・女性を濡らす選手権」があったら圧勝なんじゃない?
    いやでもAV男優さんとか、女性用風俗のセラピストには勝てないな。
    でも、バイブで勝てたらすごくない?
    その昔、超有名AV男優さんのフィンガーテクバイブがあったけど、
    アレって今でも売ってるのかなあ。

    と、モンモンモンモン。

    そして一周まわって元に戻る。

    女性器の作りや、感じるツボは人それぞれ。
    上付きの人にはいいけど、下付きだと当たらない。
    クリと中同時に届く人と、クリだけ、中だけ、ということもある。

    だから、クリがダメなら中、中がダメならクリ、両方ダメなら乳首、など。
    1つのバイブレーターに複数の魅力を持たせ、
    潰しがきくようにしている。

    ラブグッズの世界も社会の縮図だ。

    そんな多彩な魅力を持つバイブレーター。
    ネーミングにも工夫してきた。

    • MU(ム)→無になるという意味
    • ピンクナルコ→鳴子こけしをヒントにした
    • リスデス(DEATHメタルのDEATH!)→リスの形、ユーモアをプラス

    もしかしたら、これからはもっと自由で、エンタメ性のあるバイブも
    たくさん出てくるかもしれない。

    ただ、どんな形でも、私は常に「どうすれば女性は……」の悶々は繰り返していると思う。

    フェムテックなモノも増えているけど、どうなっても、使用した後の生活が少しでも快適になればいい。

    私の想いは、いつもシンプルだ。

    あの質問、変だったかもしれない

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    ところで以前、パートナーとのラブタイムとバイブはどちらがいいか?
    というようなアンケートを実施した。

    回答の多くは

    • パートナー:愛情を感じる特別な行為
    • バイブ:性欲を満たすもの

    という結果だった。

    今考えてみると、この質問、ちょっと変だったかもしれない。

    自分で取っておいて、情けないのだが……愚問。
    パートナーとバイブって全然別モノ。

    で、所詮私たちが作っているアレって、一時的な欲望を満たすもの、と思われがち。
    事実、そうかもしれない。

    でも、バイブってもっと身近というか、親しみやすい友達みたいになれたらな、
    と勝手に思っている。

    バイブの良さって、気を遣わないでいいところとか、気兼ねない友達感覚というのも ありませんか?という。

    たしかに道具の一つなのだけど、人間の3大欲の1つを満たしてくれる。

    パートナーは大切な存在で、バイブは気軽な友達。
    面倒なときは何も言わないし、会いたくなければ会わなくていい。

    そんな風になればなあ。
    すでになっていたら、これからも末永くよろしくお願いします。

    そして、壊れたら捨てればいい。
    また新しいのを買えばいい。

    私もバイブにいつ捨てられるかわからない。
    でも、いらない、捨てると言われるまで、開発は続けていこうと思う。

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    皮エミ(カワエミ)
    皮エミ(カワエミ)

    皮エミ(カワエミ)。コスメ、ラブグッズの企画、開発担当。現在18年目。グッズアドバイザー森沢さんと、開発者花川さんの間にいる。エッセイ、コラム、イラスト、4コマ漫画など多数対応。現在もスタッフとして奮闘中。

    ●Instagramアカウント:emikwkw76→イラスト、4コマ、絵本

    ●note:https://note.com/emikw→少し濃いエッセイ。全体的に性的な視点が多くあります。NGな方はお控えください。

    ※お仕事依頼はInstagramのDMまで。