経済とセックスの移り変わり

経済とセックスの移り変わり その6 昔の日本でも、「セックスレス」ってあった?

公開日: 2015/10/16  最終更新日: 2021/04/16
経済とセックスの移り変わり
     

    現代は、恋愛的・性愛的に絶食状態になってしまう人が多い?

    背を向ける男女
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    セックスレスとは、パートナーと「1ヶ月以上セックスもしくは、セクシャルな接触がなく、それがさらに長期間、続きそうな状態」のことだそうです。これは1994年、日本性科学会による定義だそうですが、これは「夫婦(カップル)のことは、二人にしか分からない」として、放置されてきた問題にはじめてメスが入れられた瞬間だったと思うのです。

    ちなみに「セクシャルな接触」には、「二人が(裸で)一緒に眠ること」も含まれ、かなり幅広く捉えられている印象がありますが、それでも現日本の夫婦の四割ほどがセックスレスに相当する…という調査結果が出ているわけですね。

    現在では夫婦が共働きであることが普通で、しかも労働条件はどんどんシビアになっています。こういう状態では「性欲」自体が完全に消えることはすくなくても、パートナーと触れ合いたい「セックス欲」は薄れがちです。夫婦で家の仕事をするより、別の仕事をしている場合のほうが多いでしょうから、「セックス欲」のピークはますますズレてしまいがちで、結果的にしなくなってしまう傾向もあるはずです。ちなみに「セックス欲」がかなり薄れると、浮気すらしなくなります。恋愛的・性愛的に絶食状態のまま生きていくので、人生は味気なくなりそうです。

    昔の日本女性は、年をとっても性に積極的だった

    平安の女性

    一方、古代などは、いくつになっても結婚生活・恋人生活に性愛関係があるのが普通でした。たとえば『源氏物語』で、光源氏の豪邸・六条院での正月を描く「初音」の巻では、そこに暮らす多くの妻のうち、どの女性と光源氏が「ひめはじめ」をするか、妻たちがヤキモキするシーンが出てきます。彼女たちは光源氏と結婚何年もたった存在です。それなのにセックスの有無が愛情の証として重要視されていたのがわかるんですね。

    江戸時代に名奉行(名裁判官)だった大岡越前が、恋愛がらみの事件の背景を確かめるため、母親に「女性の性欲・情欲はいつまであるものでしょうか?」と聞いた逸話が伝わっています。母親は無言でしたが、大岡に火箸で灰を掻いて見せました。大岡は「灰になるまで、女性は女性として一生現役なのだ」…というメッセージを受け取り、ハッ!とするわけです。

    当時(江戸時代)は、上流武士を中心に三十路(現代の四十代に相当する年齢)に女性がさしかかると、高齢出産の危険を避けようとしてセックス自体を控えたほうがいいとする、いわば医学的見地によるセックスレスが常識化していました。大奥でいうところの「御褥辞退(おしとねじたい)」ですね。

    江戸庶民も「しきたりだから」的に、「なんとなく」セックスレスに突入

    屏風背景

    実は平安時代くらいから、男性も年齢が高くなればなるほど、射精回数は減らすべきということが東洋医学的に正しいとされていました。射精すると、身体から「気」が失われると考えていたのです(これは体液全般にいえることで、むやみにツバを吐くことも同理由でNGでした)。現代人には不思議に思えるかもしれません。

    ちなみに「セックスできれいになれる(=健康になれる)」のは男性側の立場です。男性が射精しなければ、セックスをすること自体は奨励されていました。女性だけがエクスタシーに達すると男性は、女性から「よい気」を吸い込んで若返るとされていたからです。

    当時も「二人の子どもが欲しい!」という目標がある夫婦は、たとえば徳川幕府の第六代将軍・徳川家宣(とくがわいえのぶ)とその正室・近衛熙子(このえひろこ)たちのように、女性が三十代になったからセックスはやめようということはなかったようですね。しかし、「しきたりだから」的に、「なんとなく」セックスレスに突入してしまう夫婦も結構いたとも思われます。

    二人の原点は「ふれあう」ところから…

    ハートとベッド

    現代でも夫婦がセックスしなくなる理由は「なんとなく」で、昔とあまり変わっていない気がしますね。子どもを授かるための手段という本来の目的を除けば、セックスはカップルのコミュニケーション方法の一つです。

    一番の問題なのはセックスの有無自体というより、たとえば片方がセックスしたいのに片方が応じない(応じられない)、関係ですし、セックスと愛情の有無をあまりに強く同一視してしまう感覚なのかな、とも思います。

    いくら「結婚した」とはいえ、夫婦もお互いに魅力を感じて結ばれたカップルであることは変わらず、「結婚した」がゆえに、その関係は長く続きます。長い時間のうちに、セックスしたくない時代もあるでしょうが、二人の原点は「ふれあう」ところからはじまっていたはずです。そこだけはなくならないようにしていきたいものですね。

    著者:堀江 宏樹(ほりえ ひろき)
    著者:堀江宏樹

    作家・歴史エッセイスト。古今東西の恋愛史や芸術・文化全般などについての執筆活動を続けている。

    最近の出版物としては、原案・監修を務める『ラ・マキユーズ ヴェルサイユの化粧師』(KADOKAWA)のコミック第1巻が発売中。『 本当は怖い世界史 』シリーズ最新刊の 『愛と欲望の世界史』(三笠書房)も好評発売中。

    堀江宏樹さんTwitter⇒https://twitter.com/horiehiroki

     撮影:竹内摩耶

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