経済とセックスの移り変わり

経済とセックスの移り変わり その3 明治時代以降の結婚とセックス

公開日: 2015/08/27  最終更新日: 2021/06/14

経済とセックスの移り変わり
     

    明治時代以降の「恋愛至上主義」と「処女崇拝」

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    明治時代以降、日本人の恋愛文化は大きな転換点を迎えます。「人間は誰でも恋愛すべきだ」という恋愛至上主義が、都会在住の男女を中心に流行しはじめます。しかし、その一方で「女性は結婚するまでは処女でいなくてはいけない」という、かなり堅苦しい純潔主義も根付きはじめました。(このふたつ、ある意味で矛盾もしていますよね)。

    女性は男性に管理されているべき存在だという従来の儒教的な文化に、キリスト教を経由した「処女崇拝」の欧米的な文化が接ぎ木されたのでした。

    ダブルベッド普及のきっかけは、なんと●●?!

    一方、セックスは「女性の最大の武器」であり、「男性に捧げられるべきもの」というような価値観も生まれました。

    それを捧げられた男性も、セックスを捧げた女性に対し、面倒をみなくてはいけないなどという責任問題にラブ&セックスがなっていってしまったのが明治時代以降の日本のあり方でした。セックスのプレイ内容も、明治時代以前のような多様性を失うことになりました。

    しかし、大正~昭和期にかけて様々なムーブメントが生まれます。現代でも恋人ができたら、ダブルベッドで一緒にお休みしたい…なんて情景を夢見る人も多いと思いますが、日本にダブルベッドが普及するきっかけは(皮肉なことに?)遊郭だったのです。

    遊女の後姿

    「お家でダブルベッドでラブラブ」は、多くの人の憧れ

    1916年(大正5年)に大阪でオープンした飛田遊郭は、各部屋に日本では珍しいダブルベッドが標準装備された豪華設備がウリで、そこで遊女と甘い時間をすごしたお金持ちの男性が「ウチにも欲しい」といって、人気が出始めたそうです。

    しかし当時の日本で、自宅でのびのびセックスできる夫婦はごく少数の富裕層だけでした。庶民の家は狭い割に空調設備も不十分で寒いのです。木造家屋は基本的に鍵のかからない部屋が中心ですし、いつ、誰に覗かれるか分からないのが恥ずかしかったので、セックスは(明治時代以前と同じく)お外で、後背位で、下半身だけ脱いでこっそりという感じだったのですね。

    また、外ですることを前提としていることもあり、日本人の大半に全裸でセックスする習慣はありませんでした。ですから、お家でダブルベッドでラブラブというのは、現代とはまた違った意味で憧れだったのです。

    これらの感覚は、一説に1965年(昭和40年)あたりの「ラブホテル」普及までは続いていたそうです。なお「正常位」とよばれるあの体位は、当時、スタンダードではありえませんでした。あの体位をなぜ正常と呼ぶようになったかの経緯は現在にいたるまで、明らかになっていません。

    ダブルベッド

    「正常位」はむしろ「過激位」?!

    日本でいう「正常位」は、キリスト教ではもっともカップルに推奨するマジメな体位とされ、英語から直訳すると「宣教師の体位」とすら言われています。一方、この「宣教師の体位」が、日本で「正常位」という名前で呼ばれはじめたのは、ラブホテルが普及しはじめた1960年代くらいからだという説もあるのですね。

    これは非常に興味深い時期の合致のように筆者には思われます。そもそもなぜラブホテルと正常位に関係があるかというと、正常位は当時の日本人にとって正常どころか、一番セクシーに思える体位だったはずなのです。

    そもそも性愛文化がより奔放だった江戸時代でも、素人の女性は大の字になってデーンと寝そべること自体が大胆で、みだらと考えられてしまっていました。日本髪を結っていることもあり、髪型を壊さないよう、横向きに寝るのが貞淑な女性の証でした。

    ですから、セックスの時も大の字になって寝そべることが必要な「正常位」は江戸時代、もっともセクシーな体位だったわけです。正常位をこなしてくれるのは遊女以外にほとんどおらず、男性客からの人気ナンバーワンの体位は、日本全国の遊郭でも正常位でした。

    プライヴァシーが確保できて、二人っきりで(庶民でも手頃に)セックスを楽しめるラブホテルの個室があってこその正常位なんですね。後にはラブホに行かずとも、住宅事情自体が改善されていったからこそ、屋内で、服を脱ぎすて、情熱のままに正常位でいたすこともできる…なんて昔では夢だったことが、スタンダードにすらなっていったのです。

    それにしてもいくら日本人が処女をいきなり重視しはじめたり、キリスト教的モラルが入り込もうと、欧米と日本の性愛文化には、大きな違いがあったことを思い知らされますね。

    教会のイラスト
    著者:堀江 宏樹(ほりえ ひろき)
    著者:堀江宏樹

    作家・歴史エッセイスト。古今東西の恋愛史や芸術・文化全般などについての執筆活動を続けている。

    最近の出版物としては、原案・監修を務める『ラ・マキユーズ ヴェルサイユの化粧師』(KADOKAWA)のコミック第1巻が発売中。『 本当は怖い世界史 』シリーズ最新刊の 『愛と欲望の世界史』(三笠書房)も好評発売中。

    堀江宏樹さんTwitter⇒https://twitter.com/horiehiroki

     撮影:竹内摩耶

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