夫婦で考える不妊と子宮とセックスの話

知らないうちに不妊の原因に―子宮の健康を脅かす性感染症って?【医学予防士監修】

公開日: 2014/11/26  最終更新日: 2025/06/10
性感染症で悩む女性
     

    性感染症は、相談しにくい悩みのトップ

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    セックスの悩みは人に相談しにくいものですが、「性感染症」いわゆる性病に関することは、特に相談しにくいのではないでしょうか。性感染症の疑いがあっても自身でその悩みをため込んでしまい、恥ずかしさから病院を受診こともできず、結果として症状が進んでしまうこともしばしばあります。

    しかし、そうしたことがきっかけとなり、不妊になってしまうケースも少なくありません。 そこで今回は、不妊と性感染症の関わりについてお話しします。

    性感染症のはじまりは、おりものから

    その前にまずは女性の皆さん、自分のおりものの様子を日々チェックしていますか?子宮頚管(子宮と膣を繋ぐ部分)や膣から分泌されるおりものには、膣内に雑菌が侵入するのを防ぐ働きがあります。そして、もしも菌に感染した場合、おりもののニオイや形状が変化して、異常を知らせてくれるのです。

    つまり、おりものに異常がある=膣~子宮になんらかの異常がある可能性が高い、ということ。特にこんな症状の場合は要注意です。

    黄色いおりもの

    トリコモナス膣炎に感染している可能性があります。強いかゆみを伴う場合は、ほぼ間違いないと言われています。トリコモナスでなくとも、おりものが黄色い場合は膣炎をおこしている可能性が高いので、病院を受診したほうがよいでしょう。

    白くてボロボロしたおりもの

    白くてヨーグルトや豆腐のカスのようにボロボロしたおりものの場合、カンジダ症に感染している可能性大です。カンジダ症は、カビの一種であるカンジダ真菌の異常増殖によっておこり、強いかゆみを伴います。パートナーにも感染している可能性があるので、相手の性器にかゆみや湿疹などの異常がないか確認し、あれば病院を受診してもらいましょう。

    そのほか、おりものの量が急激に異常なほど増えたり、排卵期でもないのに常に量が多かったりする場合、性感染症でなくとも異常があることが考えられます
    おりものの異常は、病気のサイン。まずは自分のおりものを、しっかりとチェックしてみましょう。

    妊娠したい人は要注意、不妊の原因になるクラミジア感染症

    しかし、いくら注意していても、感染したことに気づきにくい性感染症もあります。その感染症の名前は、クラミジア感染症。近年、男女ともに感染者が増加している病気です。そして、このクラミジアが、不妊の原因を引きおこしてしまう性感染症なのです。具体的には以下のような影響があります。

    • 影響1
      目立った自覚症状がないので、病気が進行しやすい
    • 影響2
      病気が進行することで、子宮や卵管へと炎症が広がる
    その結果

    炎症をおこした卵管が癒着すると、卵子や受精卵の通るすき間がなくなり、不妊の原因になる。実際、卵管障害の約6割は、クラミジアに感染したことが原因といわれています。もっとひどくなると、卵管が完全に周囲と癒着してしまい、子宮外妊娠をおこすこともあります。

    クラミジアのおもな感染ルートは、性行為による性器の接触。クラミジアに感染した人とセックスすると、うつる可能性があります。たった1回のセックスでも感染することがあるので、気になる人は、検査を受けてみるとよいかもしれません。

    ちなみに、不妊治療の検査には、性感染症を検査する項目があります。現在かかっているかはもちろん、抗体を調べるので、過去にかかっていたかどうかもチェックできます。

    クラミジアの治療はパートナーと一緒に

    カップルの写真

    クラミジアの感染が認められる場合、2週間ほど抗生物質を服用するのが一般的な治療法です。治療の際の最大のポイントは、「必ず夫やパートナーと一緒に治療を行うこと」です。病院は一緒でなくともよいですが、治療は同時進行で行ってください。

    自分だけが治療をしても、相手が感染したままでは、再び感染してしまう可能性があります。必ずパートナーと一緒に治療をすること。これが、完治させるためのとても重要なポイントなのです。思わぬ不妊の原因となってしまうこともある、性感染症。感染や進行を防ぐためには、おりものをはじめ、体調の変化に気を配ること、そして、気になる人はその都度検査にいくことです。

    性感染症になってしまった場合、後ろめたさや恥ずかしさが先に立つかもしれませんが、自分の体やこの先産まれてくる赤ちゃんのことを考え、勇気を出して、治療の一歩を踏み出してみてください。

    著者:山本尚恵(医療ライター)

    PR会社、マーケティングリサーチ会社、モバイルコンテンツ制作会社などでの勤務を経て、2009年よりフリーランスのライターに転身。
    おもに妊娠や不妊に関する執筆を手がけ、医師や専門家への取材も多数。2014年4月に発売された「不妊治療ステップアップベストガイド」の執筆を担当。レディース予防医学指導士。

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