女医・山下真理子先生のラブリサーチ ガイドブック

胸(おっぱい)の感度は大きさで左右される?女医の山下真理子さんが真相を解説!

公開日: 2020/09/28  最終更新日: 2023/11/09
小さい胸は感度がいい?その真相とは?
     
    胸が小さいと感度が高い?
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    みなさんは「バストが小ぶりな女性は感度がいい」と言う話を耳にしたことはありませんか?多くの男性が胸が小ぶりな女性ほど感じやすいと信じており、小ぶりの胸を好む男性の多くはその感度のよさに魅力を感じている節も多くみられます。

    しかし、胸が小ぶりな女性は、大きい胸の女性に比べて本当に感度がいいのでしょうか。今回は胸で感じるためのメカニズムについてお話いたします。

    Q.「バストが小さいと感度がいい」についてどう思いますか

    回答時期:2015.03.06〜2015.03.20 | 117名が回答

    胸で最も感じる場所は乳首

    胸は脂肪と乳輪葉で構成されています。乳輪葉は「乳洞」「乳輪線」「乳頭」「乳輪」「乳房体」という別の呼び名があります。しかし、胸自体は脂肪のかたまりです。そのため、「大好きな彼に触れられている」という精神的な興奮要素を除いてしまうと、彼に乳房を触れられても、「気持ちいい」と感じることが難しくなってしまうのです。つまり、胸の中で最も感度がいい場所は脂肪に囲まれていない乳首ということになるでしょう。

    胸で感じるメカニズム

    先ほど紹介した通り、胸への気持ちよさは乳首で感じるもの。乳首は多くの神経が集中している場所で刺激に対してとても敏感な場所でもあります。つまり感度は胸の大小では左右されないのです。

    しかし、男性は大きな胸を目の当たりにするとその柔らかさを楽しみたいと考えるもの。そのため、どうしても乳首へのタッチが減ってしまうのも、女性が胸で気持ちよさを感じられなくなってしまう原因の一つなのかもしれません。

    胸で感じない…その理由と対処法

    感じる神経は乳首に集中しているのにも関わらず、彼が乳房ばかり触る、乳首への愛撫が少ないということがあれば、女性は乳首ではなく、胸全体で感じようとしてしまうもの。しかし、脂肪は感じる場所ではないのでその状況でいくら集中しても「感じられない」というのは当然のことなのです。

    胸の感度をよくするためには、自分自身で乳首の感度を上げていくことが大切です。優しく乳首を撫でであげたりするのもよいでしょう。自身の性感帯を知ることで、彼との行為もより一層気持ちよくなるかもしれませんよ。もちろん、彼へ「乳首が感じるの」と伝えることも忘れないでくださいね。

    また、乳首の感度開発にはラブグッズを使うのもおすすめです。下記の「LCピンクローター」はお好みの振動に調節できて、ひとりエッチの時でもセックスの時でも大活躍します。まだ使ったことが無いという方はぜひ参考にしてみてください。

    太ると感度が鈍るは本当?体型と感度の関係

    体型と感度は関係あるの?

    「太ると、感度が鈍る」という話をみなさん聞いたことはあるでしょうか。「太ると、膣にも余計な脂肪がつくので感度が鈍る」という理屈なのですが、実際のところはどうなのか、膣以外の部位も含め、今日は、体型と感度の関係についてお話していきます。

    ラブリサーチが行ったアンケートを見ていただくと、過半数の女性が「体型は関係ない」と答える結果となりました。数キロ~10キロ単位でダイエットしたり太ったりした経験のある女性は意外と多いですが、「太っても特に感度は変わらなかった」と答えた女性もいらっしゃいました。

    「痩せている女性」と「ふくよかな女性」で挿入時の感度は異なると思いますか?
    「痩せている女性」と「ふくよかな女性」で挿入時の感度は異なると思いますか?のイラスト
    • 「痩せている女性」の方が感度がいいと思う/43名
    • 体型は関係ないと思う/61名
    • 「ふくよかな女性」の方が感度がいいと思う/20名

    回答時期:2015.04.17〜2015.04.24 | 124名が回答

    太ると挿入時の感度が鈍るのは、嘘!

    アンケート結果からもわかるとおり、体型と感度は相関するわけではありません。太っていても痩せていても、感度はその人個人の体質だったり趣味嗜好、もしくはパートナーとの相性や体位などによって決まるもので、膣内の脂肪の量によって決まるものではないからです。

    そもそも、膣の中はかなり内臓に近い部位。体重の増減があると、影響を受けるのは体の表面の皮下脂肪です。二の腕や太腿、おなかを気にする人が多いのは、脂肪細胞が多く、皮下脂肪として栄養が蓄積されやすい部位だからです。逆に、内臓脂肪は、食事の量が増えたからといってすぐに増えたり減ったりするものではありません。特に膣の中は、粘膜で覆われた部位で、脂肪細胞が少ない部位になるので、多少太ったからといって、膣の中の脂肪が増えて感じ方が変わってしまう、というのは考えにくいのです。

    太るとおなかや鎖骨などの感度は鈍るかも!?

    逆に、膣以外のカラダの部位はどうでしょうか。「急激に太って全身に脂肪がつくと、性感帯の感度も下がる」という人がいます。この意見は、一概に「間違っている」とは言えません。

    急激に皮下脂肪がつくと、血液の循環が悪くなる関係で、冷えやすくなります。たとえば、太ももに急激に脂肪がつくと、脂肪を栄養する血管の新生が間に合わなくて、常に体が冷えている状態になります。体が冷えているとき、神経の感覚も鈍っているので、性感度だけではなく、痛い、冷たい、熱いといった「感度」そのものが、痩せているときよりも低下してしまいます。

    もちろん、メンタル的な問題もあるので、「太ったら必ず性感帯の感度が下がる」というわけではありませんが、冷えやすくなることで、感度が下がってしまう可能性は十分あるといえるでしょう。

    胸の大きい人は感度が鈍るのは、ほとんど嘘!

    では、胸が大きい人、つまり、胸に豊かな脂肪を蓄えている人は感度が鈍るかというと、そうではありません。急激に皮下脂肪が増えた場合は、血管新生が追い付かない関係で感度が鈍りますが、胸がもともと大きい人は、時間をかけてゆっくり大きくなっているので、「胸だけ冷えやすくて感度が鈍い」ということはありません。逆に、胸を丁寧に愛撫されることで、乳房が開発されて感じやすくなっているかもしれません。

    ただ、注意しておかないといけないのは、胸が大きいことで、胸以外の性感帯をほとんど愛撫されず、結果的にあまり感じることができない、というケースもあります。胸が大きかったとしても、胸だけではなく、お尻や背中、脇など、女性の体は全身が性感帯です。パートナーの愛撫の手を、胸だけではなくて全身に導いてあげることで、より感度をアップさせることができるかもしれません。

    脂肪と感度は、直接的な関係はないかもしれないですが、ちょっとした意識で、セックスの感度をアップさせることができるというヒントになったのではないでしょうか。「体が冷えやすいな」と自覚している女性の方は、太った痩せたではなく、セックスの前に少し体をあたためる工夫をしてみるだけで、いつもよりもセックスが楽しめるかもしれません。胸の大きさ関係なく、セックスは、「全身で楽しむもの」です。胸と膣に集中するのではなく、パートナーと一緒に、自分の体の性感帯を開発されてみてくださいね。

    著者:山下真理子
    著者:山下真理子

    女医、タレント/山下真理子先生
    岡山県出身。医師免許取得後は、医療だけではなく、美容、タレント、モデルとして幅広く活躍している。
    著書に「あなたの魅力が10倍増すセックス」「夜のお悩み相談クリニック」の他、写真集「診て感じるクリニック」がある。 ファッション誌やラジオ番組、バラエティ番組にも数多く出演。

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