2000年前のオーラルテクニックとは?


男性にたっぷり快感を感じてもらう女性のラブテクニックのひとつとして、オーラルテクニックが挙げられます。2000年前のオーラルテクニックとは一体どのようなものだったのでしょうか?
今回は古代インドの性愛の教科書、カーマスートラの中でも特に興味深いテーマのひとつであり「2000年前の人々もこんなことをしてたのね!」と目からウロコなオーラルテクニックをご紹介。
「口淫(アウパリシュタカ)について」という章では、全部で8種類のオーラルテクニックを詳しく紹介しており、とても2000年前の人が書いたとは思えない内容となっております。
例のごとく、それぞれのテクニックに名前がつけられております。
- 1.形式交接
- 2.側咬(そっこう)
- 3.外圧
- 4.内圧
- 5.接吻
- 6.摩擦
- 7.マンゴー吸い
- 8.鵜呑み(うのみ)
と、パッと見でなんとなくイメージできるものもあれば何だかよく分からないものもありますね…。
実践!8種類のオーラルテクニック

1番の「形式交接」は、「片手でリンガ(サンスクリット語で男性器、シンボルの意)を持ち、これを唇のあいだにおいて、口を動かす」とあります。
これが基本の動作であり、さらに「花のつぼみのようにすぼめた指でリンガの根元をおさえ、歯も使いながら、リンガの側面を圧迫するのが「側咬(そっこう)」。指ではなく閉じた唇でリンガの根元を圧迫するのが「外圧」で、さらに激しく深くリンガを口中に含むのが「内圧」だそうです。
気になるのが「マンゴー吸い」ですが、こちらは「リンガの半分を口腔に含み、強く接吻しながら吸う」というテクニック。インドでは熟した小さなマンゴーをよく揉みほぐして中身をぐちゃぐちゃの状態にした後、先の方だけ歯で噛みきって中身だけを吸い込む食べ方があり、おそらくこの食べ方から「マンゴー吸い」の名称が来ているかと思われます。最後の「鵜呑み」は想像できる通り、とにかくリンガを丸呑みにするかのごとく口中に含むことです。
「刺激される快感」は今も昔も同じ!?

このように具体的かつ詳細な説明がされているオーラルテクニックではありますが、カーマスートラの記述によると基本的にこれらの行為は一般の女性向けではなかったようで、現代で言うところのニューハーフやゲイの人々、娼婦が主に行う行為とされていたようです。
とはいえ、性器を舌や唇で刺激される快感は昔の人々も同じだった様子。イスラム社会における女性専用の居室、ハレムでは女性同士で性器を舐め合うクンニリングスも行われていたのだとか。
また、男女が逆方向に向かい合い相手の足の方に頭を向けて横たわりながら行う交合を「カラスの交わり」という名称で紹介しているのですが、これは現代で言うところの「シックスナイン」と同じ行為と思われます。
男性にたっぷり快感を堪能してもらう女性のラブテクニックのひとつがオーラルテクニック。うまくできない…。なんて、不安に思っている女性もいるかもしれませんね。
さらにパートナーとのセックスがマンネリになっているかも…とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。そんな時こそ、カーマスートラのような古代の性愛の知恵を借り、パートナーとセックスを楽しめる意外なヒントを探し出してみるのもいいかもしれませんよ!
ヒマラヤ山脈をこよなく愛するインド在住ライター。
最近のハマりごとは、天然石のマクラメ・アクセサリー作りやインドのハーブ研究。 インドの首都、デリーのマニアックな街角情報や旅、インド美容についてなどの執筆が得意分野。