昔の女性は大胆で積極的だった!?
昔の女性は「夫の後ろを3歩下がってついていく」なんて言葉があるように控えめな印象があることが好まれていた風潮がありますよね。
ところがカーマスートラを読んでいると「ラブタイムにおいては意外と昔の女性の方が今よりも大胆で積極的だったのでは!?」なんて思ってしまいます。
ラブタイムをもっと充実させるための教え


カーマスートラの中でもっとも有名なのが「性的結合について」という、まさにセックスについてズバズバと論じているパートなのですが、その中で「男性の役割を演じる女。男性の任務について」という章があります。
そこでは「恋人が満足できないまま、絶え間ない交悦のために疲れていることがわかったら、女は彼の許しを得てあお向けに寝かせ、男の役割を演じて、彼に手を貸してやらなければならない」とあり、つまり「男性側が疲れてしまったときには女性側が攻めましょう」と提案しているのです。
さらに「また、相手の好奇心や自分のもの好きを満足させるために、そうしてもよい」という記述が続いています。いつの時代にも攻められるのが好きな男性や逆に積極的に攻めていくことが好きな女性がいるものなのですね。
女性が彼を攻めるときの具体的な方法とは?
女性が男性を攻めるときの具体的な方法についてですが、セックスの最中に体位を変えて女性が男性の上に乗る、という方法が挙げられています。
また、スタートの時点から女性が攻める立場になり、男性の身体に自分の胸を押し付けスパンキングしながら「わたしはあなたとの激しい性交で組み敷かれることが多かったから、今度は私があなたを組み敷くことにするわ」と言葉攻めをする、というなかなかにSモードな説明がされています。
さらにカーマスートラでは挿入時のテクニックおよび行為として
- 1.嵌入(かんにゅう)
- 2.摩擦または攪拌(かくはん)
- 3.貫通
- 4.摩擦
- 5.圧迫
- 6.一撃
- 7.イノシシの一撃
- 8.オス牛の一撃
- 9.スズメのたわむれ
といった9種類の方法が紹介されています。
一目でピンとくるものもあれば、一体どういうことをしたらいいのか想像がつかないものもありますよね。サンスクリット語では男性器を「リンガ」、女性器を「ヨニ」と呼ぶのですが、「イノシシの一撃」はヨニの一部だけをリンガで摩擦する方法で、「オス牛の一撃」はヨニの両側をリンガで摩擦する方法、という違いがあるそうです。
積極的に彼を攻めるためのテクニック3種
先ほどご紹介した9種のテクニックの他に、カーマスートラではさらに「やっとこ」「独楽(こま)」「回転」という3種のテクニックを行うように指示されています。
「やっとこ」は「女がリンガをヨニの中にとらえ、圧迫を加え、長くその状態を保つ」方法。かなり膣圧トレーニングが必要になりそうです。
また、挿入時に車輪のように体を回転させるのが「独楽(こま)」。これは「練習して学ぶほかない」と書かれていますが、その前にいったいどういう動きをすればよいのかがわかりづらい気もします。
最後の「回転」は下になっている男性がお腹をもちあげて、女性もお腹をぐるぐる回す、といった方法です。こういった動きをしているうちに女性側が疲れたら、お互いにおでこを合わせ性器の結合はしたままで休憩、次は男性が女性を攻めるように、とのこと。

ラブタイムはどちらかというと男性が積極的なカップルも多いかもしれませんが、女性も積極的になるとよりパートナーとのラブタイムが充実したものになるかと思います。時にはカーマスートラで書かれているように、女性が積極的に男性の役割を演じ、情熱的に男性を攻めてみませんか?
<参考文献>ヴァーツヤーヤナ著・大場正史訳「バートン版カーマ・スートラ」
ヒマラヤ山脈をこよなく愛するインド在住ライター。
最近のハマりごとは、天然石のマクラメ・アクセサリー作りやインドのハーブ研究。 インドの首都、デリーのマニアックな街角情報や旅、インド美容についてなどの執筆が得意分野。