セックスしない夫婦は変?セックスレスは解消せねばならぬ「悪」なの?
セックスレスの問題に悩む夫婦やカップルは少なくないです。
けれども、世の中には『セックスをしなくても問題なく仲良くしている…』という男女も同時に存在します。
そこで疑問がわきませんか?
セックスしないことはそもそも悪いことなのだろうか?解消しなければならない「不自然な状態」なのだろうか?と。
今回はそういった視点から、セックスレスというものが男女の関係にどのような影響を与えるのかを考えてみたい。
まずは、100名の女性にセックスレスについて答えていただいたアンケート結果から見てみよう。
【女性100名】セックスレスについて(2020/1月 マイエルシー調べ、100名)
セックスレスで悩んだことはありますか?
- ある/58件
- ない/42件
半数以上の人が、セックスレスについて悩みを持っている。これは決して少ない数字ではない。
セックスしない期間がどれくらいから『セックスレス』だと思いますか?
- 1~3ヶ月/41件
- 4~6ヶ月/22件
- 1ヶ月未満/16件
- 1年以上/14件
- 7~12ヶ月/3件
- 5年以上/2件
- 10年以上/2件
一般的に、『1ヶ月セックスがないとセックスレス』というラインが引かれることも多いが、今回のアンケートでもおおよそそのラインがそのあたり。しかし、1ヶ月未満とした方が16件、1年以上3年未満とした方が14件いるところを見ると、個人差があるといっても良さそうだ。
そして、実際に自分がセックスレスになった場合についても聞いてみた。
実際どのくらい「しなかった」ときに悩みましたか?
- 1ヶ月未満/48件
- 1~3ヶ月/20件
- 1年以上/12件
- 4~6ヶ月/11件
- 7~12ヶ月/4件
- 3年以上/2件
- 5年以上/2件
- 10年以上/1件
もし、自分がセックスレスになったら解決したいと思いますか?
- 思う/90件
- 思わない/10件
定期的にあったセックスの間隔が空いてしまった場合、1ヶ月未満でも悩む人がもっとも多く、そして、「セックスレスは解決されるべき問題である」というのが大多数の感覚だった。
では、なぜセックスレスは解消されるべきだと思うのか?その理由はいかに。
- 普段自分の気持ちを伝えてくれないパートナーが、唯一私にじっくり向き合い嬉しい言葉をかけてくれたり、愛が感じられる時間をなくしたりしたくないから。
- 体が触れ合うスキンシップは大切だと思うから。
- コミュニケーションの一種として、なくてはならないと思う。
- セックスレスになるなら、パートナーの意味がない気がするので。
- セックスレスは、愛し合っているならば、正常な状態ではないと思う。
…と、愛情や、ふたりの関係の確認といった基本的な側面を大切に思う方が少なくない。スキンシップによるコミュニケーションを行い、言葉では伝えきれない愛情や優しさなどを伝える手段としてセックスが必要だと考えている、というケースである。
キスやハグではダメ?「セックスしない夫婦」に抵抗を感じる理由
でも、それならセックスでなくとも、キスやハグ、ペッティングでも良いのでは?という疑問が生まれてくる。すると、さらには「セックスってそもそも何を指すの?裸になって抱き合うこと?挿入そのもの?」という疑問までもが生まれてくる。
これは非常に難しい問題だ。
また、「自分が相手から愛されている(求められている)」ことを、セックスで確認したいという感覚もある。
- 求めてくれないのは必要とされていないと思ってしまう。
- 出会った当初と比べてしまって、自分の魅力がなくなってしまったのかなど悲しくなってしまう。
実際に過去のセックスレスから、パートナーとの精神的な繋がりが壊れてしまったと告白する方もいる。
- 解決していたら、それ以外の普段の生活でもとても仲良しになれたと思う。未解決のままで残念!
- 実際、解決できず、主人とはもうセックスレス15年以上で苦しみました。ハッキリとセックスしたいとは言えず、遠回しに伝えましたが相手にされないままでした。好きな人に求められたいというつらさから、今は、セックスを満たしてくれる人は別にいる状況です。主人は人生で最も大切な人で、主人とセックスがあれば、こんなことにならなかったのですが、いまは彼が私を満たしてくれるので、主人を求める気持ちはなくなりました。こんなことになる前に、早期に対処していれば良かったと切に思います。
2番目の方は、セックスレスが原因で婚外恋愛へと発展してしまったパターン。「早期に対処していれば、夫婦の関係が冷えきらなかったのでは?」と後悔を覚えているが、セックスレスの解消は1人でできないことがまた難しい。相手もまた「どうにかしなければ」と悩み、歩み寄り、解決し合おうというセックスに対する積極さが必要だから。
でも、それは、“自然にセックスレスになってしまった”カップルにとっては、非常な難題だ。なぜなら、セックスに消極的であることが通常モードなのだから。
とはいえ、セックスレスによる心と体の寂しさから、ある日突然、フラッと他の異性に傾いてしまうという話は世の中に少なくない。
不倫の原因となる他にも、妊娠の問題、情緒不安定になるといった精神的な影響など、セックスレスはパートナーとの関係悪化の原因になるという意見も多い。
反対に必ずしも男女間においてセックスが必要ではない、という意見もある。
- セックスが全てではないので、しないならそれでもいいと思う。
- 今のパートナーとはそういう行為よりも遊びに行きたいから。
- ないけれども、ハグや軽いキスは毎日何度もしていて、それだけで満たされている時は解決しなくていいと思っていた。
- セックス以外にも同じようなコミュニケーションはたくさんあると思うので。
セックスをしなくても、お互いの関係性が良い状態で保たれていて、お互いにセックスがないことに不満を持っていないなら、確かに問題はない。
夫婦間のコミュニケーションとしての「セックス」は必要なのか?
これまでに出てきたのは「セックスレスはよくない」「セックスレスでもいい」と180度異なる意見。でも、その共通認識にあるのは同じ。男女間の「コミュニケーション」を問題とする点だ。
セックスレスが問題であるとする派は、男女が長く一緒にいる間に自然と生まれてしまうズレやすれ違いを埋める手段としてセックスを位置づけている。いわば、心が離ればなれにならないようにするストッパーとしての役割である。
思えば、大人になると、常にペルソナをつけ、TPOに合わせた振る舞いをするようになる。親や友達の前ですら、キャラという鎧を脱ぎ捨てて、素の自分…特に弱い自分を晒すのは難しい。ごく限られた人の前だけだ。
パートナーとのスキンシップやセックスは、そのプライベートな空間で自分を解放し、互いを晒し合いながらコミュニケーションをとれる貴重な機会の1つになる。
もはや、セックスでもしないと緊張が解けない、なんて人もいるのではなかろうか。
逆にいえば、まるでセックスをしているような優しくて柔らかいコミュニケーションができているのならば、必ずしも男女間の間にセックスは必要でない、ともいえる。
セックスすることの意味についてはこちら
セックスしたからといってコミュニケーションが取れるわけではない現実
セックス=コミュニケーションとならない場合もある。片方が(主には男性側が)パートナーとのセックスを単なる性欲の発散にしてしまっている場合などがこれに当たる。いわゆる「夫婦間レイプ」である。
例えば、「出産後に夫が非協力的で、なのにセックスはねだってくるので、夫とのセックスがキライになった」とか「前戯がない(または下手)で、高まってないのに挿入をするので痛いばかり。それが繰り返されるうちにセックスが恐怖になった」とか、原因は様々にある。
女性は、男性から求められると寛容な人も多いためめ「相手が喜ぶから」「妻の役割だから」と気乗りしないままに応じ続けることが少なくない。とあるアンケート調査では約8割の女性が気乗りしないセックスにも応じていると答えている。
心のコミュニケーションが取れていない状態、さらにはセックス自体がさらに心の壁を作り出している状態ならば、あえてセックスをする必要はないであろう。セックスをしているから良好なコミュニケーションが取れていると判断するのは早計かもしれない。
とはいえ、ケンカの後の仲直りなど、始める時はお互いに気がのらなくてもあえてすることで良い距離感を取り戻せる…というように、時に便利グッズ的に用いることもできたりするから、「その気にならないから絶対しない」一択なのも違う気がする。
セックスができなくなる未来、そんなことも実はある
夫婦によっては、したくてもセックスできないこともある。わかりやすいのが、病気になる、EDになるなど。実際、夫が脳梗塞で半身不随になってしまったという女性に話を聞いたことがある。
それまで健康に暮らしていたのに、突如、自宅で倒れ、闘病生活になった。リハビリをしても麻痺が残り、大変な毎日を送るうちにすっかりセックスがなくなってしまったという。
けれども、看病したり、リハビリに付き添ったり、時には麻痺のある腕や足をマッサージしたりと、コミュニケーションもスキンシップもそれまでよりもずっと密になったそうだ。
同時に、「病気を乗り越えよう」と共通の目的を持ったことで、夫婦の一体感はより強くなった。
「ベッドでおしゃべりをしたり、ただ手を繋いで寄り添っている時間は、むしろセックスよりも好きかも」と話す。
愛情を伝え合い、性の本能を満たすだけでなく、時にコミュニケーションになり、時に暴力にもなりうるセックス。
きっと大事なのは、「セックスする夫婦」「セックスしない夫婦」にこだわることではない。100あれば100通りあるカップルの在り方において、そのカップルにおけるセックスがお互いに満足できる形を見つけることが、大事なのかもしれない。
したい気持ちを掻き立てる『リビドー ロゼ』
男性がしたくなるスイッチを押すために五感の中で唯一脳に直結のが嗅覚を利用します。パートナーの「たまらなくしたい」という思いを掻き立てスイッチを押すために開発されたのがベッド専用香水『リビドーロゼ』。距離を縮めコミュニケーションを増やして、ベッドインのきっかけを作ります。フェロモンを意識した香り成分オスモフェリン配合。さらにベッドでのオーガズムへの時間軸を意識して、香りが変化するよう設計。言葉では誘いづらい関係でも言葉を使わないアプローチを取り入れる事ができます。
スキンシップ前のお手入れ『プエラリア・ハーバル・ジェル
』
セックスレス解消の前に、まずは夫婦のコミュニケーション量から見直してみましょう。まず最初のステップは「触れ合い」から。意外と言葉にして誘うのは勇気がいるもの、パートナーへ手を添えたり、寝ているときに抱きしめるようにハグすることであれば、そっとできて取り入れやすいもの。そんなときに触れ合った肌から「女性の肌」として意識してもらうには、日々のケアですべすべ素肌を手に入れておきたいですよね。プエラリアやオウゴン根エキス配合のプエラリアジェルなら、何度も自分で触りなおしてしまうくらいの肌触りを実感いただけます。
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作家、編集、ライター/性風俗やセクシャルに関する書籍を多く執筆中