その後の夫婦生活

添い遂げるとはどういうこと?
恋愛を求める気持ちに潜むもの

添い遂げるために必要な事って?既婚者が恋愛に走る前に、立ち止まって考えるべきこと
     

    中高年ともなってくると、相手と知り合って10年、20年はざら。30年選手もいるだろう。当然、相手の嫌な面もたくさんみるし、喧嘩もすれば、離婚の危機もある。加えて、セックスレスであることも少なくない。問題が起きたことのない夫婦はきっといない。

    でも、その問題と向かいあえる愛情があるうちは、なんだかんだ不満を抱えつつも夫婦として生きていくのだろう。だから、ひとつ、ちょっと見直しておいたほうがいいんじゃないかなと思うものがある。それは、やや古風な「添い遂げる」という言葉。そして、添い遂げる時の関係性だ。既婚者であっても恋愛が手に入りやすい今のご時世だから。

    添い遂げるために「死ぬまでセックス」は必要?

    添い遂げるために「死ぬまでセックス」は必要?

    「死ぬまでセックス」=「中高年になってもセックスを楽しむべし」、というスタンスの記事が一時期メディアでもてはやされた。かくいう私もその手の記事を量産していたし、楽しみたくて楽しめるようであれば楽しんだ方がいいという思いは変わらない。でも、それをすべての人に押し付けるのは、また違うのではないのかと、一大ブームの裏で密かに感じていたのも事実である。

    中高年ともなると、相手と添い遂げようという気持ちに変わりはなくてもセックスの頻度が減る。性欲が減る。体力が低下して、回復も遅くなった。仕事や子どもなど気を配らなければならない対象が増え、長年傍らにいるパートナーに気持ちを傾ける比重が低くなった。そんな積み重ねによって、いつしかセックスが減っていった。これは私の場合だが、似たような人が多いのではなかろうか。

    ちなみに、これまでの取材の中では、「糖尿病にかかり、EDになってしまった」「うつ病にかかり性欲がなくなってしまった」という人もいた。もともと性欲の強さに違いがあるケースもあったし、夫に女装の趣味があり結果的にそれが性の好みのすれ違いとなったケースもあった。

    【ケース1】

    もともと夫はセックスに淡白な方だったと話すAさん。出会いは職場の先輩・後輩。仕事の仕方や考え方など尊敬できる部分が多く、またアニメや映画など趣味もあった。
    一緒にいると家族のようで落ち着いたと話す。付き合っていた時から、セックスは月に1度と少なめ。結婚してからは3ヶ月に1度、半年に1度となり、子どもが生まれてからは、数年に1度のペースに
    「夫は一人でしている感じもないので、性欲が少ないんだと思います。私は、生理前などは特にムラムラが溜まりますね」


    もちろん離婚するつもりなど一切ないが、溜まった性欲をどうするか問題はAさんにとっては小さくない問題だ。

    セックスはパートナー同士であり続ける男女にとって、大事なことだと考えられている。けれども、人格や日常生活を形成する時には、実は、あくまでもごく一部なのだ。

    夫を結婚相手に選んだ時の、「決め手」は何だったか?

    夫を結婚相手に選んだ時の、「決め手」は何だったか?

    生理的な欲求ということでいえば、食欲、睡眠欲、性欲がある。人間としての文化的な営みの面では、趣味があり、仕事があり、教育に対する考え方、休日の過ごし方、政治的思想…と限りがない。

    そのすべてがパートナーと一致するのは無理な話である、というのは当然理解できるはず。

    ただ、イマドキの結婚というものが、恋愛というオブラートに包んだセックスの相手探しの延長線上になっているので、夫婦が添い遂げようとするときに「セックスレス」が何か大きな問題のように感じてしまう

    でも、意地悪な視点で見ると、こうも言える。結婚する時にセックスの相性って優先順位の何位だった?と。

    性格、仕事、収入、容姿……人によりいろいろなチェックポイントがあるだろう。「すべてが理想的!パーフェクト!」と感じた人と結ばれた幸せな人もいるかと思うが、「ここは目を瞑ろう」と優先順位の下位に押しのけた項目があったのではないだろうか。私にはあった。その一つがスタイルだ。残念ながら夫は足がとても短い。

    それはさておき、セックスの嗜好、性欲の強さの違い、好みの体位や愛撫…そういったことを細かくチェックして対処することは、食において、こってり好きかあっさり好きか、大食漢か小食か、ゆっくり食べるか早飯かという部分を見て、話し合って擦り合わせていくか、違いをそのまま放っておくかを決めるのと似ている。

    だから、相手を選ぶ際に、セックスの優先順位が低く、交際を深めていく中でセックスに対する違いに対処していなければ、どうなっていくか想像がつく。

    「細やかに話し合って」が、セックスだとできなくなる?

    「細やかに話し合って」が、セックスだとできなくなる?

    また、経年変化もある。「中年太りをしてカッコ悪くなった」と同じように「中年になって弱くなった」その変化にどう対処していくか。お互い様だと受け入れるのか、諦めて手放すのか、努力で若い頃のままをキープしていくのか

    セックスをどうするかという判断は、まずお互いが決め、そして2人で擦り合わせていくもの。どちらかが決め、片方が合わせていくと、合わせる方は不満が溜まって当然だ。

    でも、なぜか、セックスについては、「今日の夕食、どうする?私はお腹が減ってないんだけど、あなたは?」「寒くなってきたから、そろそろ布団を一枚増やそうか」というように、日常生活の中で細やかに話し合い、調整し合うことがとても少ない

    なんとなくその時の感覚で、お互いに話さなくてもわかると、ふわっとしたままで性生活が続いていく。

    しかも、セックスについては、強いて言えば、男性が決めて女性がそれに従うカップルも少なくない。それが、男女の役割分担だとお互いに心の底から納得していればいい。けれど、「きっと相手はこう思っているに違いない」という見当はずれな思いやりをしつつ、お互いに不満を抱えている…なんて状態が続いていたら悲劇そのもの。

    以前、取材した映像制作会社の男性T氏はこんなことを言っていた。

    【ケース2】

    もともとお互いに性経験が少ないまま結婚。セックスの相性は考えたこともなかったというT氏。
    また、男性は女性を悦ばせるものだと信じ込み、雑誌などのマニュアルをこっそり読んでは、あたかも自分のテクニックだというように妻にやっていたそう。
    「それまで、週に一度は妻を抱くのは夫としての使命だと思っていた。だけど、年齢とともに性欲も低下してきてアソコも弱くなってきたのか、30歳も半ばを過ぎたある日、妙に勃たなくなってきてしまった」


    その夫婦の場合、夫が上記のように打ち明けたところ、逆に妻の方がセックスをリードするようになった。それまで妻は一言でいえば「してもらうだけ」だった。が、フェラチオや騎乗位をしてみたかったそうなのだ。

    セックスライフが大きく変わると、T氏のEDもやや解消されたという。とはいえ、常にできるわけではなく、お互いに愛撫をして終わることもある。でも、このスタイルがしっくりきているそうだ。また、「受け身の楽しさを知れたのも、僕たち夫婦の関係性にプラスになった」とT氏は話す。

    既婚者で、外に恋愛を求めてしまうのはなぜ?

    既婚者で、外に恋愛を求めてしまうのはなぜ?

    昨今、芸能人の不倫騒動があると恐ろしい勢いでバッシングが盛り上がる。かたや、不倫を「婚外恋愛」などとネーミングし、「それもありだよね」と肯定する意見も目立つ。

    「セックスレスだから配偶者以外と」と代わりを求めることは、必ずしも間違っているとは思わない。けれど、不倫でも婚外恋愛でも浮気でも、呼び方はなんでもいいが、そこに足を一歩踏み入れる前に一呼吸置いて考えてみたいことがある。

    なぜ、夫や妻以外とのセックスを考えてしまうのか?ということだ。というのも、よくある「女として見られたい」という欲望は、「性欲ではない」からだ。

    「ムラムラが溜まっているからセックスしたい」のか「かわいいよと言われつつイチャイチャしたい」のか「存在を認められず寂しい心を何かで埋めたい」のか。それらは、似て非なる欲望だ。

    しかし、どんな欲望が根っこにあったとしても、渇望の苦しさが客観的に理解できるものだとしても、自分のパートナーが自分以外と体を重ねていることを知った時、傷つかない相手はいない。2人が手を取り合って歩んできた歴史にも傷を残してしまう。

    まず先に「添い遂げる」という未来に目を向け、解決方法を考える

    既婚者で、外に恋愛を求めてしまうのはなぜ?

    だから「離婚は考えていない」というのなら、「添い遂げる」という未来に一度目を向けて、持て余している欲望をどう対処できるか一人企画会議をしてみるといいのではないかと思う。

    • オナニーでバイブを使えばムラムラ解消できるかも?
    • おしゃれをして二人で食事に行けばドキドキできるかも?
    • ギュッと抱きあって添い寝をすれば満たされるかも?

    …などなど。

    そして、一人会議で出した結論をパートナーに伝え、その意見を擦り合わせてみてほしい。体が離れると心が離れる、心が離れると体も離れてしまうから、どちらも離れきる前に日常生活の中で試行錯誤できるといい。週末の食事をどうするか話し合い、結論を出すように。

    さらに、ああでもない、こうでもないと話し合ううちに、いつしかお互いに美味しいと感じられるオリジナルセックスレシピができあがれば最高だ。好きになった人と、愛情の交換ができて、一緒に居られる幸せは、簡単に手に入るものではないのだから。

    著作者:中山美里
    中山美里

    作家、編集、ライター/性風俗やセクシャルに関する書籍を多く執筆中

    ⇒中山美里先生のTwitterはこちら

       
      


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