仕事が忙しい人ほど…
仕事が忙しい人ほどセックスレスになるのでしょうか?
私は、絶対そうではないと考えていました。男性の場合は男性ホルモンが多いと、仕事に精力的に取り組み、戦いも好み、女性を征服したくなる気持ちも向上します。
女性の身体も男性ホルモンを分泌しますから、仕事をガシガシする人は性欲も衰えないのだと思います。
しかし、会社から与えられた連日の残業で疲弊し、睡眠不足になってしまう場合は性欲より睡眠欲の方に軍配があがるでしょう。
真のセックスレスとは?!
『これは一時的にセックスレスになりがちです。』とは言えますが、よく寝て体力が戻ればいつでもOKということですから、真のセックスレス状態ではありません。『エッチしたいけど、今日は眠いからやめておこう』ということです。
私が以前行った主婦の性意識調査でも、専業主婦とワーキング主婦のセックスレスの割合を調べましたが、結果は働いているからといって、セックスレス状態が多いわけではありませんでした。
パートナー側も求めていて、自分も『エッチしたいな』『抱かれたいな』と気持ちが一致すれば、深夜帰宅で疲れていようが、リビングのソファでスーツを着たまま激しく求め合ってしまったり、シャワーを浴びながら10分くらいで燃え尽き、あとは2人でぐっすり眠るというスピーディーなセックスもありなのです!
カレやだんな様に、その気持ちを伝えましょう
私は本来、『セックスは、ゆっくりリラックスした状態で臨みましょう』と言っていますが、欲望はいつどんなときに湧き起こるかわかりません。
予期せぬ性欲出現…それがお互い一致しているのなら、極限の疲れた状態でも、愛を確かめ合っていいのです。
丁寧でゆっくりしたセックスは理想的ですが、「明日早く起きなくちゃいけないし、疲れてるけど…でも、今、感じたい!」という躍動感あふれる気持ちは、カレや旦那さまにぜひ伝えてみてください。
ただし気をつけなければいけないのは、相手も残業が続いてクタクタになっていて、【性欲<睡眠欲】の状態のとき。この状態で無理矢理せがむと、「女から求めるもんじゃない」という暴言や「疲れてるから勘弁してくれ」という情けない返事が返ってきます。
それは、ほんとうにお疲れモードですので、そこのところは察してあげて、無理矢理コトにおよばないよう気をつけましょう。「じゃあ、ひとりエッチしちゃおうかな。見せたげようか♪」くらいの遊びの台詞を投げかけるくらい余裕を持ってください。
セックスタイムに制限をかけてはいけません!
「夫の残業が多いのでセックスレスです」と相談に来る方がいらっしゃいますが、もしかするとパートナーの方は、妻が先に布団で休んでいるのを見て、『エッチしたいけど、もう遅いから悪いし…』と気をつかっている可能性はあります。
「遅いけど、ちょこっとする?」と誘ってみると、「え?寝てたんじゃないの?していいの?」となるケースも多々あります。これはコミュニケーションの問題です。
残業カップルは、気をつかいすぎて機を逃すことがありますので、ときにはセックスモードの確認点検をすべきだと私は思います。
深夜であろうが、早朝であろうが、2人きりのセックスタイムに制限をかけてはいけません。10分で終えるショートセックスもときにはスパイスになります。
恋人・夫婦仲相談所 所長 (すずね所長)・執筆家
夫婦仲、恋仲に悩む女性会員1万3千名を集め、「結婚・再婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。
性を通して男女関係をよくするメソッドを考案。
「セックスレス」「ED」「女性性機能」に詳しい。
恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演、メディア取材多数。
20代若者サークルも運営し未婚世代への結婚アドバイスも好評。
ED診療ガイドライン作成委員。セックスレス改善に定評がある。
著書 夫婦の「幸せ循環」を呼ぶ秘訣 (講談社α新書)、
「新・抱かない男の見分け方」(スターツ出版)「モンスターワイフ」(講談社)
『40歳からの女性ホルモンを操る53の習慣』(扶桑社)「堂々再婚」(wave出版)他多数。
近著『「君とはもうできない」と言われまして』KADOKAWAよりコミック発売間近。