バクチオールとは?

バクチオールは、植物由来の成分として知られています。 近年、「レチノールに似た働きが期待されている成分」として注目され、美容業界でも話題にのぼることが増えてきました。
レチノールは非常に有名な成分ですが、人によっては刺激を感じやすいという側面もあります。 その点、バクチオールは比較的穏やかな使い心地を意識した処方に用いられることが多い成分です。
レチノールとは?
レチノールは、ビタミンAの一種として知られる成分です。 美容の分野では長い研究の歴史があり、エイジングケア成分の代表格として世界中で使用されてきました。
レチノールの特徴は、肌の生まれ変わりに関わる働きが知られている点です。 古い角質が排出されやすくなり、肌表面がなめらかに整うことで、ハリのある印象を目指すケアに用いられてきました。
一方で、作用がはっきりしている分、人によっては刺激を感じやすいという側面もあります。 赤みや乾燥、皮むけなどが起こる場合があり、夜のみの使用が推奨されることも少なくありません。
刺激は、女性の大敵にも!?
スキンケアは、続けることが何より大切。 しかし刺激が強すぎると、「今日は使いたくない」「肌が不安になる」と感じてしまうこともあります。
バクチオールは、そうした悩みを持つ人に向けて、“やさしく続けるケア”という考え方の中で注目されてきました。
バクチオールで目指すケアとは?

バクチオールは、肌のハリやなめらかさをサポートし、 全体の印象を底上げするようなケアに用いられる成分です。
レチノールのように、肌の生まれ変わりに直接強く働きかけるというより、 肌環境を整えながら、すこやかな状態を保つことを目的とした成分といえるでしょう。
刺激感が出にくい処方に使われることが多く、 朝晩問わず使いやすい点も、バクチオールの特徴のひとつです。
ここで気になるのが、「バクチオールはレチノールの代わりになるのか?」という点です。
結論からいえば、
同じではありませんが、目指している方向は近い、というのが正確な表現になります。
レチノールが、
▶ 肌に直接働きかけ、変化を促す“攻めのケア”
だとすれば、バクチオールは、
▶ 肌をいたわりながら、同じ方向を目指す“育てるケア”
と考えると分かりやすいでしょう。
やさしさを選ぶということ
年齢を重ねるにつれて、 「何を使うか」だけでなく、「どう付き合うか」が大切になってきます。
毎日使えること、安心して続けられること。 その積み重ねが、結果として肌印象につながることも少なくありません。
バクチオールは、即効性を求める成分ではありません。 しかし、日々のケアを通して、肌と向き合う時間を支える存在として、 選ばれている成分なのです。
『お客様のために何ができるか?』を日々自分に問いかけながら、猪突猛進に突き進むラブコスメの商品開発担当。
最愛の仕事道具は手帳に挟んでいるペン。気付いたこと、思いついたこと、伝達事項、開発時のラフ…。全てはこのペンで、一度紙に書き出します。そこから、全てが始まるのです。



