「アンチエイジング」を考えながら暮らす
「いつまでも若くありたい」というのは、多くの女性の願いです。
「アンチエイジング(抗加齢)」は、体の老化をスローダウンさせて、若々しく生きるためのものと言われています。
そのしくみを知って、アンチエイジングを考えながら生活すると、20年・30年後にその効果が実感できるはずです。
体を老化させてしまう「活性酸素」


老化には、「活性酸素」という物質が大きく関わっています。
活性酸素は特別なものではありません。私たちが呼吸をするだけでも、体の中で活性酸素がつくられています。
大気汚染で汚れた空気を吸っても、紫外線を浴びても、食品添加物の多い食べものでも、タバコを吸っても、活性酸素はつくられます。
つまり、体の中で活性酸素がたくさん作られるほど、老化がスピードアップしてしまうのです。
活性酸素に対抗するには、ビタミンとミネラルが大切
普通に生活するだけでどんどん作られてしまう活性酸素ですが、実はこれに対抗する物質(酵素)を私たちの体は持っています。
でも、この仕組みをうまく動かすためには、毎日の食事でビタミンやミネラルをきちんと補う必要があります。
このほか、ビタミンやミネラルには、体の中にたまってしまった有害な金属(水銀、アルミニウムなど)を排泄してくれる働きもあります。
毎日、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、豆腐や納豆などの大豆製品、緑黄色野菜、海藻などをしっかり食べて、ビタミンやミネラルをとりましょう。
体を若々しく保つ「成長ホルモン」
体の老化には、「成長ホルモン」も大きくかかわっています。このホルモンは、文字通り子どもの体を成長させるはたらきがありますが、大人の体の細胞を若々しく保つ働きもあるのです。
成長期の子どもに重要なホルモンなので、10歳代から20歳代には多く分泌されますが、その後はしだいに分泌量が減っていきます。
成長ホルモンは、眠っているあいだに分泌されます。12時までには寝ついてグッスリとよく眠り、すっきりと目覚めるような良質な睡眠を心がけましょう。

アンチエイジングを考えた生活
- 日射しを浴びるときは、必ずUVケアを
- 食品添加物の多い食べものは控えめにしましょう
- 禁煙しましょう。受動喫煙にも注意しましょう
- ビタミンやミネラルをしっかり補給しましょう
- 規則正しい生活を心がけ、12時までには就寝を
- 良質な睡眠をとりましょう
≪長主直子先生プロフィール≫消化器内科医・アンチエイジング担当
1990年愛知医科大学卒業。横浜市民病院での研修を経た後、東海大学病院付属大磯病院勤務。本来は、消化器内科として、これまで2万件を越える内視鏡検査、治療を行ってきましたが、3年前よりアンチエイジング医療を勉強。
現在は、葉山ハートアンチエイジングセンターで女性外来を行っています。アンチエイジングは、これからの日本の社会にとって必要なものであり、少しでも多くの方の健康寿命を延ばしていくお手伝いができればと思っています。