『こたつ隠れ』とは、私たち日本人に馴染み深い炬燵の中で行うセックスの体位で、対面座位に分類されます。48手にはこたつを使った体位に『こたつがかり』がありますが、こちらは背面座位。

炬燵隠れ（こたつがくれ）はこたつを挟んで男女が向かい合って挿入することになり、とても難易度が高い体位です。

こたつ隠れはその名前の通り、こたつに隠れてセックスをするスリリングな体位。上着はそのままに、下半身はこたつの中に脱ぎ捨てて、外見はこたつを挟んで見つめ合う男女にしか見えません。

生活のワンシーンで、こたつ布団の中で繰り広げられる男女のまぐわいは、こたつの熱以上に情熱的。「気づかれるかもしれない」と言うスリルと興奮はセックスを盛り上げるのに十分なシチュエーションです。

個室がなくプライベートがないと言われていた江戸時代の人々も、こたつ隠れで同居人に隠れて愛を深めていたのかもしれませんね。

こたつ隠れの姿勢は一般的な対面座位と同じです。体位の名前こそ「こたつ隠れ」ですが、必ずしもこたつの中でなくても大丈夫。テーブルクロスをかけた小さなテーブルでも代用できます。

家庭にあるこたつではサイズが大きすぎて、挿入がとても難しいでしょう。理想的なのは75～80cmサイズの１～２人用のこたつ。一人暮らしや同棲しているお部屋にあるこたつで、こたつ隠れをするのが現実的です。

なお掘りごたつでは、こたつ隠れはできません。

男女の前にはこたつの天板があるため、お互い上半身を後ろに倒して後ろ手をつき、対面座位の姿勢で挿入します。

お互いに体を後ろに倒して行う体位ですので、ペニスが膣口に対して下から上に突き上げる形になり、Gスポットを亀頭で刺激するのに向いています。逆に深い挿入ができない分、ポルチオを刺激することはできないでしょう。

こたつ隠れも「こたつがかり」と同様に、こたつの中で始まる前戯にこだわってみましょう。普通の対面座位であればベッドでいいですよね。

お互いを求め合う想いが強すぎて、こたつの中でセックスすることの焦燥感と興奮、スリリングさがこたつ隠れのポイント。

お互いの足の接触で火がついたら、今度は足を絡めてスキンシップ。

不器用な足の動きを楽しみつつ、お互いのデリケートなところを突いたり、さすったりしてだんだんと刺激を強めていきます。

我慢ができなくなったら、こたつがかりにチャレンジ。

こたつ隠れはお互いの体が離れてしまっています。こたつの中では足を大きく開いたり、ヒザを立てられず、挿入がやや難しいと感じるかもしれません。

挿入のコツはどちらかがこたつの中に下半身を深めにもぐり、挿入を果たしたらお互いが楽な姿勢にもどります。

こたつ隠れでのピストンは男女の息がピッタリ合わなければ快感を得られません。挿入が浅めなぶん、男女の腰の動きにズレがあるとペニスが抜けてしまいます。

男性がピストンをするとき、腰を振るというより体全体を前後に揺さぶると、上手にピストンができます。

女性もなるべく足を広げて、少しでも深く挿入できるような姿勢になりましょう。男性のピストンのサポートをするように、小刻みに体を前後させれば、ピストンのストロークを大きめに保つことができます。

お互いのピストンのリズムをしっかり合わせて、股間をぶつけ合うイメージでするのがコツです。

こたつ隠れで上手にピストン運動するなら、膣口の位置を把握しておくといいでしょう。女性のなかには、膣口がお腹側についている人もいれば、お尻側についている人もいます。下記記事で解説している「上付き」と「下付き」について理解すれば、こたつ隠れ中のピストン運動をしやすくなりますよ。

下付きの膣、上付きの膣は位置や角度で判別できる！上つきか下つきかでイキやすい体位に違いも | 夜の保健室

対面になった男女が、外見ではこたつで暖を取っているように見えて、こたつの中ではセックスをするスタイルなら、正常位の姿勢になるのもおすすめ。

厳密にはこたつ隠れの姿勢ではなくなりますが、対面座位から簡単に移行できる正常位ならペニスを挿入したまま体位を変えられます。

まず女性がこたつに体がすっぽり隠れるほど、深くこたつに入ります。ベッドで毛布を体にかけるように、こたつ布団を上半身にかけて、顔だけが出ているような状態。こうすれば、外見からはこたつで横になっているようにしか見えないはず。

男性はお尻の位置を前後させて挿入の具合を調整。こたつ隠れよりも深い挿入感と、素早く力強いピストンを楽しむことができます。女性も体を横にしているだけなので負担が軽いのもポイント。

こたつ隠れは愛撫に向いていない体位です。唇で相手の体を愛撫することは不可能ですし、手を使って性感帯を刺激しようにも届きません。

お互いの下半身は密着した状態なので、結合部と重なり合う太ももの触感を楽しみましょう。

炬燵隠れをする時は、こたつの上に置いてあるものには注意が必要です。こたつを挟んで男女が体を前後させますので、こたつが揺れてしまうことで、こたつの上のものが落ちてしまったり、倒れてしまいます。

飲み物などが倒れてこぼれてしまっては、せっかくの官能的な雰囲気も台無し。

また、こたつに長時間入っているのは脱水症状の原因になりますので、長時間続けることはおすすめできません。こたつの熱源に足が近すぎると火傷をするかもしれませんので注意しましょう。

こたつ隠れは女性から仕掛けられるイタズラ心を満たしてくれる体位。男性の顔がほころんでいくのを見つめられるのも楽しみの一つ。

足先で男性の股間をまさぐったり、両足の裏でペニスを挟んで上下に刺激すれば、ぎこちない足の動きが逆に男性のツボにハマるかもしれません。

こたつの中で行われる足を使ったスキンシップの間も、表情は平静を保ってみてください。こたつの中で暖をとる生活感は失われず、こたつの中は非現実的で官能的な世界。

男性は唐突な女性の仕掛けに平静を保つことは難しく、現実と非現実の対比が興奮を強くかきたてるはず。

お互いに下半身をあらわにしても誰にもわかりません。脱ぎ捨てた衣服もこたつの中。絡み合う足はこたつの熱も手伝って、温もりが快感に変わるでしょう。

上半身は平静に。下半身は情熱的で官能的に。まるでにらめっこのように、どちらが恍惚の表情に変わってしまうか我慢比べです。

理性と本能を上手にコントロールすれば、こたつ隠れの快感と興奮も高まっていくでしょう。

日常と非日常の狭間で楽しむ「こたつ隠れ」は男女にとって普通のセックスでは得られない興奮を楽しむことができる体位。

こたつの外では平静を保ちつつ、こたつの中ではこたつの熱以上に情熱的な行為を楽しみましょう。

頭は冷静に、体は熱く。その対比がこたつ隠れを楽しむポイント。

体の自由が制限される上、上半身は平静を保ち日常を維持する不自由さは焦燥感をかきたてます。押さえつけた劣情は、次に体位を変えた時に爆発させましょう。こたつで動きが制限されたフラストレーションと、こたつの熱から解放されたベッドでのセックスは熱く激しいものになるはず。

セックスは一種類の体位をずっとやり続けるだけでなく、複数組み合わせるとさらに満足度の高い時間が過ごせます。新しい体位にチャレンジするだけでなく、体位の順番を入れ替えたりの工夫もおすすめです。

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